幸せに働くということの意味
前回のある大学での講義の続き です。
講義の配点、
レポート提出 70点
自己紹介提出 20点
読書感想文 9点
これで99点、100点までにあと1点足りない…。
「そもそも人間は不完全やから…。」
で説明がつくのか!
果たしてこれで学生はなっとくするのでしょうか???
するとまた先生、
「ここまで言うとさ、たぶん君らの中にも、
100点にはならないんですかって思った人もおるやろ。」
あっ、また読まれた…まぁ、当然か。
そら示唆的な説明が始まるぞ、学生は納得するのかぁ???
「そやな。あとは何でもいいからこの講義のために
何か提出してください。
そうしたら、その分の1点、差し上げますから。
これで、100点満点。これでいきます。」
えーっ、そういうこと?
さらに何かを出してたった1点とは、ずいぶん渋いなぁ…。
でも、一体何を提出すればいいんだろう???
「みんな、何を提出すればいいのか怪訝そうな顔をしてるね。
例えばね、以前の学校はさ、
社会人の学生さんも多かったからさ、
娘の読書感想文を提出してきた人もおったなぁ…。
初めは、娘に書かせて1点もらいに来たかと思ったんだけどね。
娘さんの感想文が3枚書かれていた後に、
その感想文を読んだお母さん、その学生さんやね、
彼女の感想文も2枚に渡って書かれておったんよ。
細かくは話さんけど、
『娘の初めての読書感想文です。
いつのまにかこんなに感想文まで書けるように成長してくれて…。
涙が止まりません。
こんな機会を作ってくれた先生に感謝いたします。』
というような内容が2枚に渡って書かれていたんですよ。
もちろん、私はそのお母さん学生に
1点を付けさせてもらいました。
彼女もとても喜んでいたよ。」
…。(涙)
この時、不覚にも四十半ばすぎのオヤジ学生もどきの私の目は涙でうるうるしていたのです。
完全にやられました。
そしてさらに先生は続けました。
「君たちはなにか縁あって、この大学に来たよね。
そして今、この教室で一緒に学んでいる。
いや、この講義のためでなくていい。
何でもいいからこの学生時代にこの1点のために頑張る、
この1点のために何かを真剣にやってみる、
このプラスアルファのために何か発想してみる、
ということをしてもらいたいんです。」
そ、そういう意味だったのか…その1点は…。
「おそらく配点を知って多いほうに君たちは注力するだろ?
70点、その次は20点、それで大丈夫だろうって。
でもね、世の中ってそういうもんじゃないんだ。
例えば君たちはこれから就職活動をするよね。
自分が幸せになれそうな会社、自分が満足できるような職種を
必死になって探すだろう。
でもね、本当はそんなものないんだよ。
どんな会社でも、どんな職種でも、
その1点のために頑張れる人が幸せになれるんだよ。
私は働くってそういうことだと思っている。
だからせめてこの講義では
そういう機会を作ろうと思っているんだ。
あとは、その選択をしたり、行動するのは君たちだ。」
初めは軽い気持ちで傍聴させてもらっていた私の目からは大粒の涙がこぼれていました。
それはその先生の学生への深い愛情から考えられた内容だけでなく、それをしっかりと学生と向き合いながら伝えようとしている姿勢に心からの感動を覚えたからです。
この講義に触れられている学生は本当に幸せだな…。
私もついつい配点の多い方に目がいきますし、効率的に結果を得ようとしてしまいます。
“私は今、もう1点、あと1点を頑張っているのだろうか…”
常に心の中に置いておきたいひと言になりました。
そしてこれをあなたにも伝えたくて綴らせていただきました。
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