部下の心を読む?それは、部下と向かい合った時の…
最近、お会いして私がすごく感銘を受けているカウンセリングの先生がいまして、その先生のことを少し書きます。
私が、
「先生にとってカウンセリングって?」
とお尋ねしたところ
「さとうさん、カウンセラーって
人の心が読めるって思われているところあるけど、
そんなの無理なんです。」
「はい。」
「だからね、私は目の前の相手に向かいあった時の、
自分の心を読むことだと思っているんです。」
そしてそのために、2つのことだとおっしゃるんですね。
ひとつは、
◎どっぷりと浸ること
いいとか悪いとか、好きとか嫌いとかじゃなくて、とにかく相手の世界にどっぷりと浸ろうとすることだと。
そしてもうひとつは、
◎距離を置いて見つめること
例えば、少し時間を置いて自分に問うてみる、いろいろな視点や角度でそれを捉えてみる、そして自分にどんな感情や思いが出てくるか。
この2つだとおっしゃるんです。
そして続けて、
「さとうさんね、結局完全な人間なんていないでしょ?
だからさ、自分の中の不完全なものを受け入れるしかないんだよね。」
「はい、そうですね。」
「僕の周りにはさ、仕事柄、障害を持たれた方も多くてね。
みんなその障害を受け入れているんだよね。」
「はい…。」
「そしてね、それを受け入れた時初めて、
当たり前のことが当たり前でないと気づけるんだよね。」
「ええ。」
「例えば、健常であった人が突然聴覚を失う。
そうするとね、初めは普通にしゃべれるんだけど、
だんだんしゃべれなくなる。」
「どういうことですか?」
「人はね、自分の声を聞いてそれを脳に戻しているわけ。
ちゃんとしゃべれているかどうかをね。
つまりチェックしているわけだ。
それが出来なくなると徐々に軌道修正ができなくなっていくんだな。」
「はい。」
「そうすると、本人はよくわからないんだけど、
周りで聞いている私たちは違和感を覚えてくる…。
よく聞き取れなかったりすると、聞き返したりしちゃう。」
「はい、しますね。」
「するとどうなるか?
『なんでちゃんとしゃべっているのに通じないんだよ?』って思う。
イライラしてくる、もどかしくなってくる。
そして、それを繰り返す…。」
「しゃべりたくなくなる…ですか。」
「そう、そうやってどんどんコミュニケーションを取らなくなる。
でも、もうそういう身体になったんなら、生きていくためには、
割り切って受け入れなくちゃいけないだろって思うじゃない?」
「はい、まぁ…。」
「でも、そう簡単にはいかないんだよね、人って。
もがき、苦しむわけよ。」
「…。」
「でもさ、共存していくしかないんだよね。」
「はい…。」
「僕たちだって同じ。
自分の中のダメさ、情けなさ、カッコ悪さ、あさましさ、
そんなのわかっているよね。」
「はい…。」
「結局、それと共存していく、それしかないんだよ。
でもね、悲観的に言っているんじゃないよ。
みんな同じだっていうことなんだ。」
「そうですよね…。」
「だからね、僕は目の前の相手にどっぷりと浸ること、
そして距離を置いて見つめることが大事だと思うんだよね。
その時に評価とか好き嫌いじゃなくて、
ただ自分が何を感じるのか…だと思うんだよね。」
と優しく穏やかに話してくれました。
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