「本当の意味で、人を育ててこなかった…。」~部下の育成~
この記事で話題にのぼった 社長のことを書きますね。
30年ほど前、自分で精密加工事業を立ち上げて、ここまでやってきたKさん。
学歴もないし、もともと技術もわからなかったそうですが、現場でなんでも自分でやってきたそうです。わからないことがあるととにかく自分で調べあげたり、わかっている人にしつこいぐらいに聞きにいく、
「だって、自分でわかっていないんだから、
わかるようになるためには当たり前ですよ。
それしかないんだから…。」
とさらりと言ってのけます。今では他社が加工出来ないようなものも、大手から持ち込まれるほどの技術の高さです。
「Kさん、すごいですよね。その技術力!」
「いやぁ、一下請けに成り下がりたくないんですよ。
価格だけで決められるのって、振り回されるだけで。
それに…。」
「それに?」
「だって、自分たちがやりたいようにできないじゃないですか。
大手だろうがどこだろうが、
対等なパートナーでいたいんですよ。」
「パートナー?」
「そう、お互いが得意なところを尊重し合って、
価値のあるものを提供し合える。
時には相手のために
イエス、ノーをはっきり言ってあげられる、
そんな関係でありたいんですよ。」
「そうなんですね。素晴らしいです。」
「いや、さんざん痛い目に遭ってきましたからね。
だから敵も多いんですけど…。」(苦笑)
「大手出身の私には耳が痛いですね。」(苦笑)
「いや、そういう意味じゃなくって。」(笑)
とにかくがむしゃらに自分でやってきて、今、二十数名のスタッフを抱えて経営をしています。
さらに、この社長は自身で、
「さとうさん、50歳過ぎてからやっとわかってきましたよ。」
「何がですか?」
「本当の意味で、人を育ててこなかったなってこと。」
「そうなんですね。」
「だからね。今、自分自身でも焦っているんです。」
「焦っている?」
「えぇ、早く人を育てなくちゃって。今になって、やっと。
もう遅いんですけどね…。
ここまできてやっと気がつくなんて…。
ダメですねぇ。」
「いやいや、気がついたときがスタートですよ。
一緒に頑張りましょうよ!」
といった感じです。
次回は、この社長がどうして
「人を育てなくっちゃ。」
と思ったか、そのエピソードを書きますね。
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