一作だけ観れない映画がある
今回も借りてきて、観れないまま返却した
1971年公開
監督ダルトン・トランボ
「ジョニーは戦場へ行った」
ある種究極の反戦映画と言われている作品である
簡単にあらすじを説明すると
第一次世界対戦に従軍した青年ジョー・ボーナムが、戦場で負傷した
顔面、耳、口、目、両手、両足、
全て破壊された
生きている事自体が奇跡である
しかし、まさかこのジョーにしっかりした意識があるとは誰も思わなかった
そこからこの物語は始まる
あるきっかけによりジョーに意識がある事が判明する
ジョーは、頭を枕に打ちつけてモールス信号で、自分の意思を外部に伝えた
ジョーが最初に モールス信号で語った言葉は、「自分を養うのにお金がかかるだろうから、料金をとって自分を見せ物にしてくれ。それが無理ならば自分を殺してくれ」
という悲痛極まるものだった
ジョーの願いは聞き入れられなかった
ジョーを心底気の毒に思った若い看護婦がジョーの殺してくれ、という願いを叶えてやろうとするが、そこに医師が戻って来てそれを止める
看護婦も外に出され部屋の窓は全て遮断され、鍵が掛けられた
一人暗闇のなかで、ジョーは、頭を枕に打ちつけSOSを発し続けていた
これが大まかなあらすじである
私は今まで2回この映画を観ている
2回目観てからもう20年近く経っている
今回、観れないままDVDを返却したのはこれで3回目である
何故観れないのか
辛いのだ
あまりに辛すぎるのだ
私は、ナチスのホロコーストの映画も必要とあれば、観ることは出来るし、これまでも数多く悲痛な映画も観てきた
しかし、
この映画だけは駄目なのだ
もし、自分がジョーだったらと考えると、
とてもいたたまれない
両手両足がなく、顔も耳も目も口も破壊され、どうやって生きて行けと言うのだ
生き長らえたとしてジョーに何の人生があるというのか
私は、再びこの映画が観たい
この映画は、戦争の持つ真の悲惨さ、残酷さを目をそらすことなく完璧に描いている
戦争には何の意味もない
ただ、ひたすらに残酷なだけなのだ
それを描いたこの映画を私はどうしてももう一度観たい
もう少し辛さに耐えれるようになったら、
DVDを返却せずに、しっかりと観たい
今はまだ観れないけれど、
必ず、いつか