今日の日記は、数奇な巡り合わせでこの芝居に参加させてもらうことになった、老天文学者役の柿沼が担当する。因みに、本人は老いてはいない、つもりである。
今日の稽古も、会社員の僕は遅れて入った。底冷えのする街から稽古場に入ると、今日は人が少ないようだ。既に原さん、桜井さんが2人のシーンを稽古している。役作りのためにすっかり髪の色が変わった種瀬さんと、この前一緒にラジオ出演した拝さんがいる。
そして、僕がいないうちに、芝居にある「道具」が登場していた。まだ本物ではないのだが、これは舞台作りのキーになるものらしい。そして、舞台上の誰もがその「道具」を操作する機会を持つ可能性があるのだ。当然、僕にもそれはあるようだ。これが入ると、シーンや芝居の作り方がガラリと変わる。土台の上の骨組みが、思っていたのとはまた違った形になっていきそうだ。この「道具」の正体は、劇場で確かめて欲しい。
これは僕の経験に照らしての勝手な想像だが、脚本が完成するまでの士郎さんは、演出家としてよりも脚本家としての方に比重を置いて頭を使っていたのであろう。その脚本が手を離れたことによって、より演出について集中的に考える環境ができたということだ。これからが「演出家・日疋」の本領発揮といったところだろうか。
シーンとしては、原さんと桜井さんの部分をメインに稽古をした。この2人のシーンは劇中に何度も出てくる上に、まさに作品の核になる部分である。士郎さんの演出にも熱が入る。そして、僕絡みではラジオの告知でも使った拝さんとの初絡みのシーンをやった。僕自身の役のつかみ方はちょっと演出と違っていた。解釈の違いだが、ここは演出に合わせて演技を変える。この後は、ラストシーンが僕の出番だが、この流れていくとどう作るべきか、もう一度考え直す必要がある。
どのシーンも、日曜の稽古でさらに詰める部分を残している。その日曜日は、いよいよ小屋入り1ヶ月前になる。
なお、この文章は僕が演劇ユニットFavorite Banana Indiansのサイトで連載中の稽古場日記「Before The Carnival」のダイジェスト版である。完全版は
http://chiba.cool.ne.jp/fbi_kk/
の「稽古場日記」のページで読んでみて欲しい。
今日の稽古も、会社員の僕は遅れて入った。底冷えのする街から稽古場に入ると、今日は人が少ないようだ。既に原さん、桜井さんが2人のシーンを稽古している。役作りのためにすっかり髪の色が変わった種瀬さんと、この前一緒にラジオ出演した拝さんがいる。
そして、僕がいないうちに、芝居にある「道具」が登場していた。まだ本物ではないのだが、これは舞台作りのキーになるものらしい。そして、舞台上の誰もがその「道具」を操作する機会を持つ可能性があるのだ。当然、僕にもそれはあるようだ。これが入ると、シーンや芝居の作り方がガラリと変わる。土台の上の骨組みが、思っていたのとはまた違った形になっていきそうだ。この「道具」の正体は、劇場で確かめて欲しい。
これは僕の経験に照らしての勝手な想像だが、脚本が完成するまでの士郎さんは、演出家としてよりも脚本家としての方に比重を置いて頭を使っていたのであろう。その脚本が手を離れたことによって、より演出について集中的に考える環境ができたということだ。これからが「演出家・日疋」の本領発揮といったところだろうか。
シーンとしては、原さんと桜井さんの部分をメインに稽古をした。この2人のシーンは劇中に何度も出てくる上に、まさに作品の核になる部分である。士郎さんの演出にも熱が入る。そして、僕絡みではラジオの告知でも使った拝さんとの初絡みのシーンをやった。僕自身の役のつかみ方はちょっと演出と違っていた。解釈の違いだが、ここは演出に合わせて演技を変える。この後は、ラストシーンが僕の出番だが、この流れていくとどう作るべきか、もう一度考え直す必要がある。
どのシーンも、日曜の稽古でさらに詰める部分を残している。その日曜日は、いよいよ小屋入り1ヶ月前になる。
なお、この文章は僕が演劇ユニットFavorite Banana Indiansのサイトで連載中の稽古場日記「Before The Carnival」のダイジェスト版である。完全版は
http://chiba.cool.ne.jp/fbi_kk/
の「稽古場日記」のページで読んでみて欲しい。