個人質問 | 北川あえのブログ

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岡山市議会議員北川あえのブログです。





13日の個人質問の詳細をご報告させていただきます。


岡山市の交通政策に福祉の視点を。

最初にまず、市長はじめ当局の皆様にお礼を述べたいことがございます。

昨年の6月議会の個人質問で、西川電停の名称を西川緑道公園と変えてはどうでしょうというご提案をさせていただきました。担当課と事業者さんとのご協力でこの春、市内路面電車の電停名を、西川緑道公園と変更していただきました。西川が単なる街中の川ではなく、人々が集う緑の公園なのだと分かってもらう一助となります。ありがとうございます。そのことが話題になりますと、次に城下という名称もそこから後楽園や烏城につながることが分かりにくいというご指摘もありましたことをご報告させていただいておきます。


さて、岡山市は平成21年4月には国内18番目の政令指定都市として生まれ変わろうとしているところです。そのお披露目のように市内外から多くのお客様をお迎えする緑化フェアーが開催されます。なぜ西川よりも西川緑道公園という名前のほうがいいのか、その理由は利用者にとっての分かりやすさです。その利用者の為という基本理念にそって政令市になるこれからの岡山市全体の交通体系についてお伺いしたいと思います。
日本では、従来から、公共交通は公益事業として考えられているにもかかわらず、その運営は交通事業者さんが、会社経営者として採算の範囲内でサービスを提供しております。利用者の減少が即収入減となり、それが運賃値上げや便数の削減などのサービスの低下へとつながるという負のスパイラルという悪循環を引き起こしています。公営企業として地方自治体が運営する場合も同様の見方をされていると思われます。
フランスでは、26年前に定めた国内交通基本法により交通権というものが認められています。公共交通に公金が投入されています。つまり、
1、どんな人でも移動する権利はありますよね。

2、交通手段も選択していいですよね。

3、いろいろな物資を自分で、あるいは運輸機関、企業に委託して移送させたいですよね。

4、交通手段とその利用方法に関して情報を受けたいですよね。

どんな人も移動の自由を享受したい、できる街でありたいですよね。(国内交通基本法 フランス 1982年制定)
こういった誰でも移動できる「交通権」と呼ばれているこの4つの権利が広く行き渡っている都市では、交通を確保するために、当然のこととして公共交通に対して税金が投入されています。この誰でも移動できる権利の確保は、福祉的な視点と重なると思われます。

政令市岡山の都市ビジョンを見返すまでもなく、岡山市は、都市の使命としては「中四国をつなぐ総合福祉の拠点都市」を掲げ、「福祉と医療と教育、そして交通の要衝という岡山のもつ特性をいかした都市づくりを進めていく。」としています。
例えば、将来交通弱者と言われる高齢者がどれだけ増えてゆくのか。平成18年12月の人口問題研究所による2055年の日本の推計人口では、65歳以上の人口は実に全体の4割に達すると推計されています。そして高齢者の割合だけが増加してゆくのです。
この高齢者であり、視力・体力の衰えを感じ不安を抱く人々に対して、自家用自動車交通に依存しないで、通院や買い物等の日常活動に伴う生活交通手段をいかに確保するかも重点課題の一つであると考えられます。明日はわが身の話をさせていただいているのです。

交通における福祉の視点とは、どんな人でも移動できますよ、交通権を持っていますよということです。国や地方公共団体は税金を投入してでも市民の公共交通を確保する役割があるのではないでしょうか。その上で、使いやすさ、分かりやすさをさらに向上させていくことも望まれるでしょう。
来年には緑化フェアーが控えており、高齢者や障害者の方々を含めた数多くの市外のお客様、つまりは岡山市の交通手段を知らないお客さまに、岡山市をスムーズに移動し岡山市の良さを肌で感じていただけるよう対策を打たなければなりません。
その緑化フェアーという短期的手立ても含めて、長期的な岡山市全体の福祉的観点からの交通体系についてご質問いたします。

(1)昨年10月施行の「地域公共交通の活性化及び再生に関する法律」では、地域の公共交通は地方自治体が中心になって考え、維持・確保していくことが求められていますが、岡山市は、交通政策を進めるにあたって、誰もが安全に移動できるという福祉の視点から、全ての市民の交通の足を確保しなければならないと思います。市はどのような政策を進められているのですか。

(2)これまでの議会において、岡山市の総合交通体系の構築に当たりLRTを基軸として交通戦略を策定すると答弁しておられますが、福祉の視点から、LRTをどのようなシステムであると見てらっしゃいますか。また、将来導入する時には、どのような理念を基本になさるのでしょうか。

次に、今年度実施される公共交通基礎調査では、公共交通の実態調査を行い、既存のバス路線の維持など、それぞれの地域に相応しい交通手段の確保に努めるとお聞きしており、地域における生活交通の確保に向けた大きな一歩として、期待しているところです。その一方で、交通弱者の生活交通確保について、次の3点が継続性において課題があると考えています。
1つ目は、県の補助によって維持してきた赤字バス路線について、補助制度の見直しに伴い、補助が打ち切られれば、路線廃止を余儀なくされる可能性があること。
2つ目は、現在、特例区事業としてコミュニティバス等が運行されており、地域には無くてはならない公共交通手段でありますが、非効率などと言う声もあるとお聞きしております。
3つ目は、畑鮎地区の乗合タクシー、足守地区の過疎地有償運送については、ある民間事業者の善意で運行されていますが、経営状況は決して良いものではなく、継続に不安を抱えていると思われます。
そこでお尋ねします。
(3)市として、これら過疎と高齢化が著しい所での生活に密着した交通手段の維持の方法をどのように考えておられますか。
 つぎに
(4)観光の視点からみても、障害者の方々をはじめ全ての人に対して岡山市の各見
所をつなぐ交通手段は、使いやすく単純で分かりやすいに越したことはありません。岡山駅、岡山城、後楽園、周辺美術館、表町そして西川などをスムーズに結んでゆく手段はお考えなのでしょうか。

以上が質問内容です。


北川 あえ