下を向いて見えるのは地面だけ。
世界は顔を上げる者の前にのみ、その姿を現します。
たとえ目が見えなくとも、声が聞こえなくとも、絶望が辺りを覆い尽くしても、
それでも、世界の光は足元ではなく、顔を上げたその先にしか無い。
そして、明けない夜がないように、止まない雨がないように、
歩き続ける者の上に、光は必ず差してきます。




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