最近、購入した詩集。

「花を買う」畠山理夏

2018年4月25日、高知県高知市北新田町の交差点、自転車で登校中、横断歩道を渡っていたのに、左折してきた大型トラック(高野祥啓容疑者35)により命を奪われた中学一年生、畠山大輝君のお母様の本。
この事故、よく覚えている。ニュースで知って、中学入学したばかり、これからなのに…と、心が痛んだ。
新聞に載っていた詩の一部抜粋
嬰児を見れば
腕の中で眠るあなたを想う
幼子を見れば
私の手を握る小さな手を想う
ランドセルの子を見れば
幼馴染と駆けるあなたを想う
遊ぶ子らの笑い声に
あなたの声を探す
同じ制服の子の姿に
なせ、あなたがいないのかと思う
以前の私なら、多分、この本を買ってなかった。
私には子供はいないけど、大切な甥っ子、姪っ子がいる。
小さな柔らかなぬくもりの愛しさを知っているから、事故、事件、自殺のニュースを見ると「もし…」と思ってしまう。
こういう痛みに触れると、我が身に置き換えて、怖くなる、辛くなる、しんどくなるから…
メディアが報じる、遺された方々の想いに触れるのが怖かった。
でも、「しんどい」はご家族のほうだ。
他人であっても、その痛みを知る事が、その痛みを生かす事になるんじゃないかと思うようになった。
「生かす」なんて、苦しむご家族には、思い遣りがなく響くかもしれないけれど、その想いに触れた事で、自分自身の行動を省みて、考える。
亡くなったその命に、私が出来ることはないけれど、「知る」事で「学ぶ」、その「学ぶ」で自分の行動は変えられる。きっと何かにはなる。
そう考えるようになったきっかけが、以前もブログに書いた高知県小学生水難事故、岡林優空君。
優空君の笑顔、ご家族の想い、いじめ探偵阿部さんの想い、支援されてる方々、そして唯一メディアで真剣に向き合って下さった「AbemaTVカンニング竹山の土曜The NIGHT」関係者の方々、カンニング竹山さんの想い。
今更であっても出来ることはあると思う。