「サラリーマンはなんと幸せだったか」 独立した起業家が、まずこう思う瞬間
頭ではわかっていたつもりだったのに、体験して初めて「こういうことだったか!」と合点することがあります。
まずは「資金繰り」ですかね。
資金管理に関する理屈については一通り理解していたつもりでも実際に起業してみると、
理屈とはまるでちがう「現実」が次々に現れる。
「オフィスの家賃」、人を雇うと、これまた月々の人件費支払い。
家賃も人件費も毎月出ていくので、資金繰りは「月次」で考える必要があります。
教科書的な「キャッシュフロー計算書」は「年次」で作成されますが、
現実の資金繰りは「月次」年間レベルで黒字だからといって
それでも月次レベルで、「どこかの月は赤字」がありうるからです。
勤め人は毎月給料が振り込まれることを当たり前だと思っています。
しかし、そこには必ず「払う側」の苦労があるわけですが、
その苦労は、そちら側に回ってみないとわかりません。
資金繰りの基本は「月次」です。先ほど指摘したとおり、「年次」でキャッシュが黒字であっても、
「月次」ではどこかで赤字、つまり資金不足が生じることがあります。
自分の仕事が「毎月の収入」があるものではなく、
不定期な「スポット」で収入のある仕事が多い、売掛の仕事など、
顕著ではないでしょうか。
いわゆる「後払い」、プロジェクトが終わってからなど。
それでも家賃や給料は毎月出ていきます。
すると、そこに「月々の資金繰り」という問題が発生する。
たんまり貯金があるなら別ですが、ほぼ資金ゼロで独立すると苦しいですね。
自分のやりたい仕事がしたくて独立、でも自分のやりたい仕事は入金が不安定。
この現実を前にして、両者のバランスをとるのが「月次」の資金繰りですかね。
夢に向かって心に希望の火をともしつつ、仕事を変化させながら「年間」の資金繰りに余裕をつくっていく――。
これが「年次」の資金繰りです。
結局、経営者の仕事とは、「月次の資金が不足しないように回しつつ、夢に向かって年次の資金を増やすこと」。
結局、経営者の仕事とは、「月次の資金が不足しないように回しつつ、夢に向かって年次の資金を増やすこと」。
でしょうか・・・
起業を志す人の多くが「うまくいくこと」を前提にスタートしようとしますが、
世の中、思ったとおりに物事は進みません。
うまくいくための資金繰りスキルも大切ですが、
それとは別に不安定を楽しめるタフな精神も大切だと思います。
毎月のカネがないなら、せめてでっかい夢を持ちましょう。
すばらしい夢があるなら、その日を信じて貧乏に耐えましょう。
これぐらい「不安定に強い」学歴とか成功を積み重ねたキャリアとは一風違った
「しぶとさ」あるいは「タフさ」とでも言えそうな資質が必要である時がくると思います。