ランニング中の脇腹の痛みについて
ステファン:どうやら食物の中には本当にパフォーマンスを向上させることのできるものもあるようですね。ピクルスの汁でさえも筋肉痛を和らげる働きがあるようですね。では、腹部の横に現れるあの痛みは、筋肉痛なのでしょうか、それとも他の何かなのでしょうか。
これは側腹部痛という症状です。そうなると一旦走るのをしばらくやめなければその痛みは治まりません。しかしこの症状は、2000年に行われたある研究によれば、ランナーのうち69パーセントの人が側腹部痛、2017年に命名された「運動関連の一過性腹痛」
他の方法で運動をした人たち、水泳や自転車に乗る人たちもこの側腹部痛を経験したことがあると報告されています。これはとてもよくある現象なのですが、研究者たちはまだはっきりとその原因について解明できていません。私たちは自分の体のことなのにわかっていないのです。
運動における横隔膜のメカニズム
横隔膜のせいではないかという推測もあります。横隔膜とはドーム状の形をした筋肉で、胸部と腹部の間にあります。
横隔膜が収縮すると肺が広がり空気で満たされます。また横隔膜が広がれば肺が収縮し、中の空気が押し出されます。
しかし運動をしている時、その筋肉を必要以上に広げてしまっているかもしれない。例えば、あなたが走っていて、足がコンスタントに舗装にあたるタイミングと同時に息を吐いたとします。
その時、横隔膜が硬い状態にある時、横隔膜に痙攣を起こさせる場合があります。ランニング時の上下圧のかかる動きが内臓を動かすので、靭帯がそれを抑えるために引っ張られるために生じるという可能性もあります。
可能性が一番高い説によれば、それは腹膜によるものかもしれません。腹膜とは二層になった膜で腹壁に沿ってあり、内臓を支える助けをしています。
通常はその膜の間には液があるので、互いにあまり擦れないようになっています。なぜなら擦れる時にあの刺さるような痛みを引き起こすからです。あなたが食べすぎた時、胃が内側の膜に向かって突き出し、運動をしてたくさん汗をかき脱水症状になると、膜の間にある液は少なくなってしまいます。体を動かすことによって膜の層が互いに擦れることもありえます。
ではどのようにすれば痛みが治まるのでしょうか。まず、運動をちょっと止めてみましょう。そうすれば次第に痛みが引くでしょう。
もし一向に痛みが引かないようでしたら、お医者さんにみてもらったほうがいいでしょう!