春めいてきました。
桜も見頃を迎え、お花見が楽しめますね。
ところで、お花見の由来と歴史についてどのくらいご存知でしょうか？
お花見はいつの時代から始まり、どのような変遷を経て、今のお花見の姿になったのか。
はたまた、お花見のお供である花見団子に込められた意味とは…？
お花見のルーツは貴族文化と農民文化
お花見の起源は、貴族文化と農民文化の２つの習わしがあります。
まず貴族文化から。桜を愛でる風流は、奈良時代の貴族から始まったといわれています。
当時は桜の花ではなく、中国の遣唐使によって伝わった梅だったようです。
平安時代になって遣唐使が廃止され、梅から桜になり、貴族たちが桜を眺めて歌を詠んで楽しんでいたようです。
いまでこそお花見＝桜のイメージですが、昔は梅だったんですね。
次に農民文化について。
古代から農山村では春の農作業に先立ち、豊作を祈願して山野にでかける花見が古くから行われていました。昔から桜には神が宿ると考えられていたのです。
『サクラ』の語源には諸説ありますが、一説によると『サクラ』の『サ』は田の神様のことを表し、『クラ』は神様の座る場所という意味があり、『サクラ』は田の神様が山から里に降りてくるときに、いったん留まる依代を表すとされています。桜に宿った神に祈るように、花見をしていたんですね。
花見団子といえば三色の色で有名ですが、それぞれにはどんな意味があるのでしょうか。
花見団子は、桜色、白、緑色の三色が一般的です。桜色は桜で春の息吹を、白は雪で冬のなごりを、緑色はよもぎで夏の息吹を表しています。そして、秋がないため、飽きがこないともいいます。駄洒落！
お花見楽しんでください！