仕事においても、一流の「型」というものは存在します。故スティーブ・ジョブズ氏は、プレゼンテーションに臨む前に何度もリハーサルを繰り返し、自身の細かい動きも含めてチェックしていたといいます。
ジョブズ氏などはなかなか真似できないとしても、職場の先輩など、優れた人の「型」をそのまま真似することは、生産性の向上につながるのでしょうか?
「課題を見つけ、解決策を考える」「業務をミスなく、遅延なく完了する」「取引先や上司から仕事を獲得する」といったことは、職場にかかわらず機会が存在すると思います。そういった仕事の基本は、会社として公式な研修がなくても、身近に「手本」となる方がいらっしゃると思います。
その方が、なぜ成果を発揮できているのか、その方法論を本人に聞いたり、同行して観察したりしながら学び取るのです。ただし、一流選手と一緒で、優れた成果を出す先輩は、すでに独自の「型」に進化している可能性もありますので、その先輩が、「なぜその仕事ができるようになったのか」をあわせて聞いてみるとよいと思います。そこにこそ、あらゆる人にとって基本となりうる「型」が見えてくることでしょう。
「型」が見えてきたら、あとは実践です。一流選手ですら、繰り返しフォームを微修正しながら体に染み込ませるぐらいですから、「型」の実践当初は、自分の意識と実際の行動には大きなギャップがあるでしょう。こうしたことは自分1人では気づきにくいので、先輩にぜひフィードバックもお願いしてみましょう。
先輩のフィードバックをもとに改善を繰り返していくことで、気づいたら意識せずとも自分が一定の成果を収める時期が訪れます。その時期こそが、「型」が身についた時期です。仕事において、「型」を身につけることは、新しい仕事に挑戦するチャンスの獲得にもつながりると思います!