人を雇うって本当に難しいですよね。
採用や教育はもちろん、法律面とか資金面とか場所とか、
いろいろ難しいことがあります。
一番、大きな問題は、自分自身が人を
雇用することに対しての考え方にあるんじゃないでしょうか?
もし、あなたが、理想主義的で完璧主義なのであれば、
雇用はうまくいかない確率が高いです。
なぜなら、雇用する人は、当たり前ですが、
あなたとは違う人だからです。
あなたとは違う人なのであなたが何を思っているか、
どういう要求を持っているのか、どのようにしてほしいのかを、
完璧に理解することはできません。
雇用されたスタッフは違う人格なわけですから、
やり方もやる気も能力も全部違うわけです。
なのに、月給や時給を払って雇っているのだから
全部完璧にやってくれないとダメと思い込んでいると、
どんどんイライラが溜まってきてしまいます。
そして、最終的には
「もぅーーーーーー、自分でやるからいいよ!」
ってなって、しまいます。
そうなると、仕事を取られた人は何もやることがなくなり、
静かに退社していきます。
そして、振り出しに戻る。
なので、人を雇う際の心構えとしては、まず相手が自分ではないという、
超当たり前なところから考え直す必要があります。
自分じゃないから、自分と同じようにはできないのです。
また、自分じゃないから、しっかり伝えないと
半分も伝わらないのです。
(その為に、業務マニュアルなんかが必要になってきます)
この仕事なら、僕ならこういう風に仕上げるので、
あなたにも、こんな風にやってほしいなーー、って
心のなかで思ってていても、そのとおりにことが進む確率は、
ほぼ0%でしょう。
これは、従業員さんのレベルが低いとかではなく、
そもそも別人格の人に100%を求めるのが
間違っているということですね。
こう考えて接してみると少しずつ変わるかもしれません。