平昌五輪スピードスケート女子500メートルで

小平奈緒選手が優勝「金メダル」を取りましたね。

1000メートルの銀メダルに続いて2つ目

獣のような滑りでしたねって言われて返答に困ってましたが・・笑

 

本日はタイトルの記事を見て考えてしまいました。

 

約40年以上前、歌手の故・三波春夫さんによる「お客様は神様です」という言葉が大流行

観客の心をつかむために司会者との掛け合いのなかで生まれた言葉だったが、

商店や飲食店の客は神様のように大切に扱うべき根拠であるかのように誤解されるようになっていった。

しかし最近では、客は神ではない、という考え方が広まりつつあるようです。

 

ここ数年、行き過ぎた日本社会の過剰サービスを「辞める・削減する」

「適切な対価をもらう」ことがネット上で支持されるようになっている。

「佐川急便、アマゾンから撤退」「ヤマト運輸、値上げ決定」

「ロイヤルホスト、24時間営業中止&年間3日間の休業日設定」

「GODIVA、義理チョコやめましょ運動」「兵庫県のスーパー、恵方巻は昨年実績分しか売らない宣言」など

 

深夜で効率の悪い時でも営業せざるを得なかった事業者や、

ノルマに疲弊するアルバイト、無駄な出費を強いられる女性派遣社員

といった人々の苦労を軽減させた方がいいと考える空気が生んだんでしょう

 

 また、昨年、とあるスーパーの「お客さまの声」には、

駐車場で男性同士が手を繋いでいたのを見た客が「見ていて気持ちが悪い」

「こうした人々を入店させない対策を取ろうと思わないのか? 

取らないのならば二度と来ないしネットにそのことを書く」、といった意見と宣言が掲載された。

これに対し、店側は「もう来ないでください」「皆さま大切なお客さまです。お客さまを侮辱する方を、

当社はお客さまとしてお迎えすることができません」と返事をし、問題提起をした側を出入り禁止にしたと言います。

これは当たり前でしょうが、称賛されますよね。

 

サービス提供者はカネを出す側の「お客様」の言いなりになることこそが

良いサービスだと思わされてきた。

「お客様は神様です」を提唱した三波春夫が本来意図した

「ステージを観に来てくれるお客様」を、

「どこであろうとカネを払う側は神様のようにエラい」と曲解し、モンスターカスタマー誕生に至った。

 

そんな時代を経てワタミや電通での過労からの従業員自殺や、ユニクロのブラック企業裁判などが問題となる

これまで無理し過ぎていたんでしょう。

今はいつでもお店が開いてますし、使いたいときに使えるのは便利でいいですが

本当にそこまで必要か?と思うとこもあります。

「客が店内にいるのに店員が座っているとは何事だ!」

などとコンビニ店員に対して文句をつけるような輩もいますしね。

別に1泊8万円の高級ホテルに泊まっているでもなく、

たかだか150円のジュースを買うために入店している人間が、

時給800円台で働く店員にそこまで高いレベルのサービスを求めるべきではないですよね。

それだから店員さんが横柄な態度を取っていいとは思いませんが・・・

 

こういうことが言われてくると、「お客様は神様です」という言葉が曲解し、

モンスターカスタマー誕生したように、お客は神様じゃないと言う意味を

店員側が勘違いして当たり前な普通の接客にまで影響が出ないかが心配です。

 

サービス受ける側、サービスする側と互い考える所に来ているのでしょう。

不便を楽しめる余裕を持ちたいです。