先日の続きです。
お金という概念が社会に定着しました。
しかし問題は山ほどあった。地域ごとに決めた”単位”(麦、羽毛など)が持ち歩くのに不便で
品質もまばらで交換レートを定めるのが難しかった。
それでコインの誕生!
コインが本格的に流通しはじめたのは紀元前600年前ギリシャのアテナイ
国際的に広く流通したのが「アテナイのコイン」
それまで様々なコインは存在したがなぜアテナイのコインが広まったのか?
それは発行元のアテナイがその品質を保証したからと言われています。
銀貨をパッと見てもどの程度の純度か判断できず当時の人々は取引の際コインを切って
中を確かめたぐらいである。
そこでアテナイはコインに「フクロウ」の刻印を押し
「このコインは純銀で4グラムの重さがある」と保証を示し、市民は安心して硬貨で取引
出来るようになった。
硬貨によって経済は拡大、人口も増え硬貨の流通量も激増した。が硬貨の流通量に対し
生産量が追い付かずお金が足りなくなりアテナイは衰退した。
その代わりに「ローマ帝国」が頭角を現したのだが経済発展に合わせて様々なコインを乱発したが資金繰りが追い付かずついに禁じ手を・・・・・
「銀の純度を下げる」
結局純度が最後は2%まで下がり残ったのが刻印だけ・・・
発行元の刻印だけを信用するようになった。
こうして社会は存在しない価値を信用する時代に突入!
架空の富を築く歴史の幕開けをした!
だいぶ今のお金に近づいてきました。
時代は大航海時代に突入する!
地域ごとに発行されるローカル通貨だけの時は良かったがこの大航海時代突入により状況が一変する。
技術向上により人々が遠くへ移動を可能にした。次々大海を渡り貿易は一気に拡大
世界経済は膨張、コインの供給も追い付かなくなる。
18世紀に入りおそらく誰かが「コインじゃなくて紙でよくない?」と。
コインは手間がかかるし重くて持ち歩くのも不便だし、みんな刻印しか信用しないんだから紙に刷っちゃえばいいんじゃない?と
ではなぜ紙がお金と信用されたのか?
元々”紙幣”は発行されていた。
一定の金との交換を保証する書類として発行されていた。
証明書が大量に発行されると人々は金との交換を意識せずに証明書自体に価値を感じ始め紙同士の交換になんの抵抗もなくなった。
こうして紙幣登場により経済膨張は大爆発した!
次のビックバンがやってくる。
「金融」である
その時代から航海に危険はつきもので難破して一人が大損するリスクを避けるため資金を出し合いリターンを分配したことが始まり。
1602年オランダ東インド会社が世界初の株式会社を設立
これにより投資は事業になり金融が市場化
これを後押ししたのが銀行である!
ちなみに”銀行”の言葉の由来は
銀行とはイタリア語で「ひじ掛けイス」「座ってるだけで金が儲かる」という意味
なぜ座ってるだけで金が儲かるのか?
銀行はお金を貸し、そして紙幣も発行している。
大航海の貿易で儲けようとみんな銀行に押しかけ投資のお金を借りた。その際に借主は借用書を差し出し銀行は金を渡す。そして銀行はその借用書の価値を担保に金を発行する。元金から何倍も金を生み出しさらに人に貸す。こうして銀行は金が金を生む仕組みを手に入れた。
これは現代まで全く変わらないですね。
大まかにお金の誕生から現代までの流れを調べてまとめてみました。
硬貨、紙幣そのものに価値があるのではないんですね。
実際現代は通信の発展、インターネットの普及カード化によって紙幣、硬貨レスが進んできていて、お金の概念自体が変わりつつあるのかもしれません。