「イケメンと結婚したかった」本音とも冗談ともとりにくいよくふざけたことをいう先輩がいる。
よい先輩であることは、間違いない 。例えばいきなり「ハッハッハッ」ときて「どうもどうも」とふざけたりしている。が仕事は早く几帳面。
はたまた同僚で彼氏がいるのに、「イケメンが急にあらわれて、結婚したい」と言う。
優人は「非現実的じゃない、今の彼でいいじゃん」というと、イヤだという。
顔でみくびられるのは、世の常だ。
ドッキリ番組でおじいさんがいきなり運動神経が抜群だったらみたいなのは、ファーストインプレッションで見くびるのだ。
で、驚く。なんでなんでって。
誰もがマウントされたりしてる。
私だってそうだ。無意識にしてるのかもしれない。
だからこそ、「かわいい」と言われてきた子は当然のように大事にされる。
逆に、世間でいう月並みから未満くらいじゃ減点方式なのだ。ある意味、そこでそこそこ努力するかもしれない。または、破滅するのかもしれない。
努力で叶うことはほんの一部で、実際は楽しいこと夢中になってる人が勝つし自然体。
マジメすぎれば、死にたくなる。だから、辛いことがあったら一度自分を殺す。また甦れるように。
長く付き合いのある先輩、高さん。
倉庫勤務の時からだから約7年は経つ。
悩みがあると相談する。自分の体験をわかりやすく、伝えてくれる。
「紀村くん、それが正解かどうかは時間経たんとわからないのよ。結果的に、ババ引かんくてよかった~となることもある。あんまり、考えすぎない方がいいよ」
迷いや苦悩があるときは、いつもこの言葉を意識する。
実力だけではない現世。欲を出したっていい、うまくいってないことは実はこれから上手くいくための"フリ"かもしれない。
マジメは悪くない、マジメすぎて他人中心になっちゃうのは止めようよと教えてくれたのかもとドトールのアイスコーヒーを飲みながら人生を俯瞰する。