合格していた私立大学へ進学を決めた息子。


入学式にスーツが必要だという事で、夫と息子と私の3人で買いに行った。


色々とスーツを試着していたが、


スーツを着た息子は、すっかり大人になっていて驚いた。




国立大学は残念だったが、それでも前に進めるという事は嬉しかった。


この大学で頑張って、編入試験受けてもいいし、大学院で他大学を受験するのも良い。


とにかく


前に進むのだ。




入学式の日は、私も仕事を休みを取り

一緒に参加する予定だった。



ところが



コロナの影響が、予想以上に想像以上に大きく


楽しみにしていた入学式は突然中止となった。



入学式だけでなく、

その後の保護者会も、入学ガイダンスも、履修登録も何もかもが中止となった。



早急にパソコンを買うように言われて購入し、


その後は全てがパソコン上で行われるようになった。



右も左も分からない状況で


ただ、入学に関する資料データが大量に送られてくる毎日。



息子は、無事に初めての履修登録を済ませられたようだったが、

ニュースなどを見ていると、履修登録が上手くいかず単位が取れないかもしれない学生もいるらしかった。



そんなニュースを見ては、不安になり


「大丈夫なの?」

と、息子に聞いてばかりいた。




前期授業もいつから始まるのかはっきりせず

モヤモヤとする日々。


ようやく始まったと思ったら、

毎日がオンライン授業。


YouTube配信だったり

資料掲載のみだったり




授業をする大学側も

授業を受ける学生側も



今までやった事がない事をやって

トライアンドエラーを毎日繰り返し



そうやって


なんとか授業をして、単位を取得していった。



家から一歩も出ない日々

他人との交流が全く無い日々

長時間パソコン画面だけを見ている日々



息子の大学生活は、コロナ禍でのそんな孤独なスタートだった。