今朝、出勤前に風呂場の掃除をしていた。


ふと目をやると、

石鹸が薄っぺらい紙切れのようになっている事に気がついた。

 


『掃除が終わったら、後で石鹸を補充しておこう』

そう思っていたのに、


掃除が終わった後、

トイレ掃除をして、ゴミ出しをして、洗濯物を干して、、、とルーティーンをこなしているうちに、すっかり忘れてしまい、


そのまま慌ただしく出勤してしまった。




仕事から帰宅後も、

洗濯物を取り込んで畳んで片付けて

夕食の準備をして

お風呂にお湯を張って


バタバタと家事をしていた。



そんな中、夫が帰宅しお風呂へ直行した。

夫は、仕事から帰ってきたら直ぐに入浴するのだ。


夫が入浴中、私は夕食の準備に追われていた。



夫がお風呂から上がってきた後になって

私はやっと石鹸の事を思い出した。


「石鹸補充するのを忘れてた!ごめん。」


すると夫は


「大丈夫だよ。自分で出来るから。」

と言った。



ほんの数年前にはありえないやり取りだ。


夫は石鹸の厚みが5mmになったくらいで風呂場から私を呼び付け、

石鹸の補充を忘れないようにといつも私に注意していた。


それが


自分で出来るから、とは。



人って変われるんだなぁ、、、

と感心していると、夫は続けてこう言った。


「洗面所のティッシュの箱は空になってたけど、オレが最後じゃないから新しいの出さないよ。」



誰が最後に使ったか?そんな事はどうでもいい。



ただ全員が使うものなのだから、気が付いたらやればいいだけの話だ。



オレじゃないから、やらないよって

結局、そんな態度でいるから

名もなき家事は全て私の仕事になっている。



気が付いた時に

気が付いた人が

やってくれれば、みんなが暮らしやすくなる。



ところが、我が家は



《気が付いても、やったら損》

《誰かがやってくれるだろう》



そんな空気感しかない。



子供達にはそんな大人になって欲しくないと、色々と声掛けしてきたが、


「お父さんだって、やらないのになんで自分がやらなくちゃいけないの?!」


こればっかりで、ほとほと嫌気がさした。



子どものしつけや教育の面でも良くないと思い、夫に家事の協力を何度もお願いしてきたが、ことごとく


「あいつらにやらせればいいだけだろ。」

と、にべも無かった。




お隣さんの娘さんが率先して家の手伝いをしている姿を見て


「立派な大人になって、素晴らしい」


と夫が言っていて、同意しかないが、



お隣さんのご主人は、ゴミ出しもするし、自治会の役員も集金もやるし、雪掻きもやるし、PTAの役員もやるし、積極的に家の事をやる人だ。


お隣さんの娘さんは、ちゃんと親の背中を見て育っているという事だろう。




自分の子どもにそんな大人に育って欲しいと期待するのならまず、自分が率先してやればいいだけだ。