息子が、大学を中退した。






先日、息子から

「大学を辞めたい」


そう話があった。



ここに至るまでに、様々な働きかけをしてきたが

親の想いとは裏腹に


息子は、もう、大学へは行けないと、

そう言った。



どんな手順で、どんな手続きが必要なのか分からないので、


とりあえず


自分で大学へ電話をするように、と息子に言った。




「やるやる」

と言いながらも、いつも大事な事を後回しにする息子が、


今回の手続きに関しては、動きが早かった。



大学へ直ぐに電話をし、説明を受けて面談の予約を入れ


大学へ行き、面談を受け、必要書類(中退届)を受け取ってきた。




「親権者の自署が必要なので書いて欲しい」


息子がそう言って、私の所へ中退届を持ってきた。


「お父さんには頼めないから、お母さんに書いてもらいたい」と。




そこには【中退する理由】が書かれていた。




それを読んで


悲しくなった。




でも




ここから息子の新しい一歩が踏み出せれば


それで良い






定期テストがどうとか

偏差値がどうとか

受験がどうとか

あの子があの大学に行ったのにとか



色んな複雑な想いで子育てしてきたが、


今ここまできて思うのは



《幸せになって欲しい》



ただそれだけだ。

それ以上でも、それ以下でもない。




どこの高校に行ったとか

どこの大学に行ったとか



息子が自立して自分の足で歩いて行くためには必要だと思っていたが



実際には、そうではなかった。



学歴は、あった方が良い。


そう思うが、


必須ではないという事を知った。