給料は上がらないのに、高騰し続ける教育費。
その教育費は本当に必要かどうかをしっかりと見極める必要があると思う。
この少子化の時代
塾も予備校も
なんなら大学ですら
少ない牌を取り合う時代だ。
大学全入時代と言われて久しく
乱立された私立大学は、入学定員を下回り淘汰されてゆく昨今。
国公立大学ですら、統廃合されている。
息子が大学受験したのは4、5年前。
推薦入試は増加傾向ではあったが、一般入試の方が多かった。
それがいまや、
大学に入学する半数は、推薦入試で決まっているという事実。
一般入試だと、多めに合格者を出していても
より志望度合いの高い大学から合格を貰えれば学生はそちらへと流れてしまう。
大学としては、
確実に入学者を確保し入学金と授業料を納めて欲しいという思惑があるはずだ。
それこそが、大学存続のひとつの鍵となるからだ。
推薦入試で早めに合格を出し、確実に入学者を押さえるというのは、大学にとっても利点があるという事だ。
2004年に国立大学は法人化され、自由な運営を期待された事も理由のひとつだろう。
国からの補助金に依存するのではなく、学生を集める事で大学を運営する必要性があると言う事だ。
息子が受験していた頃も、
《これからは推薦入学を増やす》
という話は既にあったが、半数にまで増えているとは想像以上の事で、驚きを隠せない。
東大も推薦入試を始めて数年経つが、更なる競争力の強化に乗り出し改革を進めている。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240219/k10014363361000.html
相当に優秀で努力を続けれる人物ならば、世界水準で戦っていけるだろう。
日本の中だけで競争するのではなく
世界で競争出来る人を育てられれば、
戦うフィールドは広くなり、
人生の幅も広がり、それは給与にも当然反映されるだろう。
そんな意味で言えば
【教育は投資だ】
そんな考え方もあるだろうと思う。
しかし
教育を施す対象は、《人》だ。
そして、塾や予備校へ通わせたところで成績が確実に上がるとは限らない。
結局
勉強するのも、しないのも
子ども自身の問題だ。
なぜ、勉強が必要なのか
なぜ、成績を上げる必要があるのか
明確に答えられる人はどれだけいるのだろう。
大学入試のため?
就職のため?
より多くの給料をもらうため?
将来の選択肢を増やすため?
我が子の興味の対象は何か
寝る間を惜しんで夢中になれるものは何か
塾や予備校に通わせるだけではない
高偏差値の学校へ進学するだけが全てではない
本当に我が子が輝ける場所はどこなのだろう
様々な経験を通して
子ども自身が、自分で考えて選択する
自分で進む道を決めたら
親として、その時こそ金銭面でも精神面でも全面的に支え応援する。
それだけで良かったのに。
当時の私は全てを見失い
掛けなくてもいい時間と
掛けなくてもいいお金を掛け
息子に余計な事ばかりしていた。
期待ばかりして
投資という考え方で言えば、
《リスクを度外視してハイリターンを期待》していただけだった。
