1月の中旬にセンター試験が行われた。



息子の通う超進学校は会場になっていた。


生徒は基本的に全員がセンター試験を受けるように言われていた。



私立大学を第一志望にしていても


国公立大学を受験するように言われたり、

国公立大学を受験しなくても、センター試験は受けるように言われたりするのだ。



初めてのセンター試験に緊張するだろうが、


通い慣れた通学路を通り

通い慣れた高校で

見慣れた顔ぶれの中で


受験出来る。


それはとても恵まれた環境だと思う。




《そんな恵まれた環境で、今年、決めて欲しい》



そう願わずにはいられなかった。




2日間掛けて受験し、センター試験を終えた。


自己採点をして、センターリサーチにかけなければいけない。


自己採点するよう、息子に言った。




そこで息子はこう言った。

「数学を間違えた。」






・・・え?!




過去問でもセンプレでも、数学は9割を超えていたのに


その数学を【間違えた】とは?






よく話を聞いてみると

【数学Ⅰ・A】を受けるべきところを

【数学Ⅰ】を解いてしまったと言う。



2つの問題冊子は重なっており、

【数学Ⅰ】の問題がまずあり、

その下に【数学Ⅰ・A】の問題がある。



息子は、数学の試験が始まった瞬間


一番初めのページから解き始めてしまったらしい。

そのページは【数学Ⅰ】の問題だった。



途中まで解いて、気が付いた息子は



大慌てで【数学Ⅰ・A】を解き始めたと言う。



しかしながら

時間的にはもうかなり厳しい状況で



得点源であったはずの数学が、壊滅的な点数となってしまったのだ。




なぜなのか。



なぜ、こんな大事な時に限ってとんでもない失態をするのだろう。




なんのためにセンター試験プレテストを受けたのか。


その時に、ありがちな間違いだとして

【数学Ⅰ・A】と【数学Ⅰ】のページの始まりに注意するように学校からも話があったのに。




本当に間違えたのだろうか?




それとも、、、、、。






この時点で、少しでも合格に可能性のある国公立大学への出願を真剣に検討するべきだった。


現役での大学進学を模索するべきだった。



超進学校のプライドで、


高偏差値の大学ばかり受験するクラスメイト達に見劣りする事を恐れ、


息子にとって一番大切な事を見失っていた。