近所の中学生達の登校するその背中を見ながら

私は毎日車で出勤している。


一年生の男子中学生は直ぐに分かる。


着ている制服が大きいのだ。

とても初々しい。



男の子は中学生になると急激に背が伸びるとはよく言われる事で


我が家も息子が中学校に入学する時


勧められるままにブカブカの大きな制服を買った事を思い出す。



ブカブカの大きな制服を着て

重たい通学鞄を背負って

毎日歩いて中学校へ通っていた息子。



毎日出勤途中で見かける近所の中学生達の登校姿を見ながら


かつての息子を思い出す。



中学生達の背中は可愛らしい。


思春期の中学生男子からすれば

こんなおばさんに、

『可愛いなんて言われたくない!』とか言われるだろうが


その小さな可愛らしい背中を見ながら、息子を想わずにはいられない。



半年前まで小学生だった中学一年生。


勉強は大変だろうな

部活動頑張っているんだろうな

登校時の荷物が重たそうだな

中学校での生活には慣れた頃かな



色々考える


息子もこんなに小さかったのか、と。




息子が取ってくる成績にばかり注目していた。


成績が悪ければ、次は頑張れと言い

成績が良くても、次も頑張れと言い




息子の幼さとか

息子の小さな背中とか


全然見ていなかった。



そんな事を考えながら

私は毎日出勤している。