息子は、公立中学校に通っていた。


その時の県模試で、偏差値70を超えていたとはいえ


それは、中学受験して優秀層が抜けた後だ。



それらの優秀層が抜けた後に残った公立中学生の中でのトップ層が


息子のクラスメイト達だ。


有名私立大学附属高校に合格したにも関わらず、

それを辞退して

県立に入学してきた生徒達だ。



《高校受験がゴールではない》


それをきちんと理解して、

幾つか合格した中から進学先を選び、

県立高校に入学してきた生徒達だ。



みんな大量のハイレベルな春休みの宿題も必死になってやっていた。


定期テストも

いやきっと、毎日の小テストも


全力でやっていた。



早朝から教室で自習をし

放課後には職員室へ行って、先生を質問責めにし

毎日の復習を欠かさず

予習は時間がある限り1人でどんどん進めて



ハイレベル集団の中で、ハイレベルで居続けるために



みんな必死に勉強していた。




・・・・・

高校の保護者会や懇談会に行く度に

そんな生徒達の話を聞かされた。



勉強が出来る上に、努力も惜しまない

彼らの努力を知るのだ。



そして



まるでその対極にいるかの如く、のんびりしている息子を見て



ただただ、焦るのは



私だけだった。