《教育とはギャンブルのようだ》


全くの私見ではあるが、そう感じる事が多々あった。




周囲の子ども達は、早い子だと幼稚園から『幼児教室』なるものに通っていたり


小学校にもなると、ほとんどの子が『学研』または『公文』に通っていた。


高学年になってくると、『英会話教室』とか『塾』に通い始め、



我が家のように、

いつまでも何も習っていない子どもなんて、

少数派だった。



結局、焦った私は

息子が中学校へ入学してから塾に入れた。



国語・数学・英語の3教科だけ申込みをした。


週に3回通えばよいのだ。


そのまま受験まで

そのペースでやっていくものと思っていた。



ところが



夏休みには、夏期講習があり、学習合宿があり

冬休みには、冬期講習があり、正月特訓があり

中3の受験学年になると、日曜特訓があり


何かと追加があった。




基本的にこちらに選択肢があるようでも


【ギャンブルの負け追い》のように


前回の模試で偏差値が下がったから、ここで参加をしなければ遅れをとってしまう、とか


どこかで


《負けを回収したい》そんな心情になり


必要だと言われれば、そうかと思い、申込み、お金を注ぎ込んだ。



子どもの教育は【今】この時しかないと思えばこそ、だった。



高校受験のその日まで、というタイムリミットが私の財布の紐を緩めたかもしれない。


《わたしが働けばいいのだから》


そう思っていたのも確かだが、どこかで


《生さぬように、殺さぬように》


頑張れば出せるような金額を提示されているような気もしていた。



今となっては、もっと私自身が冷静でいるべきだった。



我が家の場合、そう息子の場合は


夏期講習や冬期講習は必須だったにしても


学習合宿や日曜特訓などは、参加しなくてもよかったと思う。



万人に当てはまる事ではないが、

少なくとも息子にとっては、必要無かったと言える。



そこまでして勉強尽くしにするよりも

旅行に行ったり

ボランティアをしたり


人生経験を積む事に、時間とお金を費やせば良かったと後悔している。



不安になって、負け追いをしてないで


「大丈夫だよ」って、

ドンと構えて、

遊ぶ時は思いっきり遊ぶような


そんな心の余裕があってもいいのだ。



高校受験に浪人はないのだから。