否定されると自信が持てなくなるものだ。


「自分は何をやってもダメな人間だ」


そう考えるようになってしまう。





子どもの将来を考え、少しでも偏差値の高い学校へと考え、子どもに勉強するように促すが


いつもテストで満点を取るなんて事は不可能だ。



得意な教科があれば、不得意な教科がある

得意な分野があれば、不得意な分野がある


100%完全無欠の人間なんて、この世に存在しないのだから


テストで、どこかしら間違いをして失点している事が常であろう。



テストの点数を上げていきたいと思えば、

次に類似問題が出題された時に同じようなミスをしないようにするべきだ。


返却されたテストの見直しをするように、と

学校や塾で言われる事はそういう意味だ。



間違えた問題を見直しするとは

自分がどのポイントで間違えたのかを探す事だ。


そして、それを見つけたら単元を遡り、前の段階からやり直す事も必要だろう。



それは

《出来ない自分と真正面から向き合う事》だ。



そこには「だって」も「でも」もない。

言い訳など、存在しないのだ。


自分で自分を否定する事から始まるのが、

【見直し】だ。



自分を否定する事から始まるのだから、

一歩やり方を間違えれば、


目の前にいる愛おしい我が子を否定し自信を失わせる事に繋がるので、注意が必要だ。




乱雑に書いた数字を自分で読み間違えた

→汚い字を書く自分を反省するべき


問題文を読み間違えていた

→先入観で読んでいないか

→時間配分が出来ずに慌てているのではないか


そもそも解けない

→その単元の理解が足りないのか、演習が足りないのか




出来ない自分と向き合うのは、苦しみを伴うだろう。


ましてや


これらを親に指摘されるとなれば、

子どもにとっては安全基地であるべき家庭が、戦場となる。


「ここ間違えてるよ」

「昨日もやったよね?」

「何回言えば分かるの?!」


マイナスの声掛けばかりになれば、

子どもは萎縮し自信が無くなり、出来ることも出来なくなるかもしれない。




家庭は、子どもを守る最後の砦であるべきだ。



「勉強しろ」と言いたくなるが、それは学校や塾などプロに任せて


家庭では、親だけは、子どもの味方であるべきだ。



子どもは充分、勉強を通じて既に


出来ない自分と向き合い、毎日戦っている。