この前の週末、買い物をしていると夫に出会った。
私は車で買い物に来ていて、我が家は車は一台しかないので、そこで夫に出会うとは思っていなくてとても驚いた。
まぁ、夫は自転車で買い物に来ていただけだったのだが。
そんな人の多いスーパー内で、夫が
「〇〇(息子)の就活は進んでいるのか?」
と、聞いてきた。
もちろん苦戦して進んでいないのは分かっている事だし、
そもそも、こんなに人がたくさんいる所で話すような内容ではないし、
正直無視したかったが
「進んで無いんじゃないかな。」
とだけ答えた。
私はもうすでに
《その場を立ち去りたい》
《こんな場所でこの話をしたくない》
とイライラしていた。
夫はそんな私の気持ちに気が付かず、さらにこう言った。
「今夜、就活の話をして発破をかけるぞ。」
「もう6月なのに、動いてないだろう。」
「内定率9割超えるぞ。」
そして、今回もまたコレが出た。
「あいつが出ていかないなら、オレが出ていくからな!」
あーまたか。
もう私にとっては、どっちが家を出ようが
本当にどうでもいい話なのだ。
しかも発破をかけて、就活成功するなら
もうとっくにやってるよ。
でも
息子に今必要なのは、【気合い】ではない。
発破なんて、なんの意味も無いのだ。
その日の夕食が怖くなった。
まだ午前中だったが、
気力が失せてしまい、食欲も無くなり、
昼食を食べられなかった。
夕方になり、夕食を作る手が震え、
その時が来ない事を願った。