前回、多剤服用でアクセルとブレーキのことに触れましたが、今回は「本末転倒」ということで、1例を挙げてみます。

 

「ピロリ菌の除菌」

この治療の目的の殆どが「胃がんの予防」と考える人も多いと思います。結果、ピロリ菌除菌=胃ガン減少

 

ここでひとつの疑問が!

ピロリ菌除菌やその検査が広く行き渡るとようになって久しいですが、胃ガン罹患数は減っていません。FOMANの問診でも「ピロリ菌除菌をした」と回答する人はこの20年で増えております。

国立がん研究センター「2015年がん罹患数、死亡数予測 長期的傾向グラフ」より引用

 

明確なデータはありませんが、ピロリ菌除菌によって逆流性食道炎になりやすくなるということはわかっています。FOMANの問診でも、ピロリ菌除菌者に逆流性食道炎があると回答した人が(過去10年分)71%となっています。

がん研有明病院「食道癌切除症例数の推移」より

 

何が言いたいかというと、ピロリ菌除菌を否定していることではありません。

 

「疑問を持つ」ということが大事なのです

 

つまり、(あくまでも可能性として)

 

胃ガン回避のピロリ菌除去→逆流性食道炎→食道ガン

 

クスリが処方される→(クスリから胃を守るために)胃酸を抑制するクスリが処方される→逆流性食道炎

 

「胃酸がしっかり分泌することで胃の出口の弁が開いて小腸に流れていく」という仕組みが分かれば、なぜ逆流が起こるのかは容易に理解することができるはずです。

 

言いたいことは

 

目先の症状にとらわれて行われる治療に対して、本末転倒にならないように、しっかりと勉強して医師と対等に治療方針に対して対話することが求められます。