前回は日本で住んでいるがゆえに不可避な水銀被曝についてお話しました。日本人と水銀

 

毛髪検査や血液検査の結果だけを解析して、疾患の予防や対策をアドバイスするのは早計で、やはり「問診回答」が重要になってきます。検査結果は「確認」を重視することに使います。ただ、検査数値無しでは「根拠」として薄いものになってしまうのです。

 

問診と検査結果の融合解析がより解析度を高めます

 

さて、いろんな症状の根本原因は果たして何なのか?

 

「実は水銀だった!」とは?

 

そこで、水銀中毒でよくある症状を上げてみると

85.0% 説明のつかない疲労感

73.3% 生命のつかないいらつき

72.0% 長期間のうつ

67.3% 四肢のしびれ

64.5% 夜間頻尿

62.6% 四肢の冷感(温かい日でも)

60.6% 食後の腹部膨満感

58.0% 記憶障害(物事が思い出せない)

55.5% 突然怒りがこみ上げてくる

54.6% 便秘

54.2% 優柔不断

「ほんとに怖い歯の詰め物」より

これらの症状から重大な疾患へもつながっていくのです。

 

水銀と疾患に関する例を一つ挙げてみましょう。

水銀はホルモンの殆どをストップさせるリスクをもっていて、たとえば、甲状腺ホルモンもその一つです。

 

甲状腺ホルモンの場合、水銀によって、ホルモンの放出だけでなく、受容体もブロックし、血液中の甲状腺ホルモンであるT4→T3の肝臓での変換も阻害します(甲状腺ホルモンはこの変換で働きを発揮します)。

 

セレンは、T4をT3に変換する際に必須のミネラルですから、毛髪検査でセレンが不足し、水銀が溜まっている状態を示すと、かなり厄介になります。

 

優先は、水銀の排泄からと言えます。ただ、ビタミンB12や葉酸が不足しているとメチレーション回路が回っていないので、解毒できる体質でありません。

ビタミンB12などの(メチルコバラミンが有効)積極的な摂取が優先です。回路が回っていれば、炎症があっても解毒のためのグルタチオン濃度が保てます。よって、メチレーション回路が回っているかどうかは、水銀排泄に大きく関わってくるのです。

おわり