「アスリートパラドックス」という言葉あります。

日々、持久力的なトレーニングを行っていると、骨格筋細胞内脂質の増加、さらには異所性脂肪が骨格筋に蓄積されているサンプルが多いのです。にもかかわらず、インスリンホルモンの分泌が非常に良い状態である。これを「アスリートパラドックス」と言います。

 

「アスリートの筋肉に脂肪が蓄積していく」というのは何とも不思議な感じですが、おおざっぱにカロリー(エネルギー)を摂り過ぎになる傾向があり、下手な栄養指導を受けると困りものです。

というのは、エネルギ―の摂取が個体レベルでみた場合、摂取量が増えると脂肪細胞はサイズを大きくしたり、細胞数を増やして、蓄積度合いを調節します。ただ、その対応にも限界があるということです。

プロレスやラグビーなど超過激なスポーツ(練習も超過激)選手に多い死因が肝臓に関わっていることです。つまり脂肪肝(異所性脂肪)→肝炎→肝硬変→肝臓ガン。

 

また、激しいトレーニングの持続は、活性酸素の増加の問題だけでなく、炎症状態になりやすく(ハードなトレーニングで筋肉の損傷が起こり、その修復に免疫が強く働き炎症を起こすわけです。

 

では、なぜアスリートに風邪をひきやすい人が多いのか?

トレーニングがハードあればあるほど、NK細胞の活性が低下することがわかっているからです。また、運動ストレス、炎症による自律神経の乱れが免疫を下げる結果になることも知っておく必要があるわけです。

 

免疫はコントロールですが、アスリートにフォーカスすると、どういう場合に上がり、どういう場合に下がるのか?まだまだ解明されていないことが多いと言えます。