今回はミネラルです。
クライアントの皆さんには、定期通信「いんふぉみ」で紹介しましたが、「国際オーソモレキュラー医学会」のコロナウイルス対策は我が家でも実行しています。この中でもミネラルの重要性が再確認できます。今後、もっと怖いウイルスが発現することも想定して、必要なリスクマネジメントに一人一人が取り組むことが極めて重要であると言えます。
アスリートにとって、エネルギー産生力はパフォマンス向上には絶対です。
マグネシウムと亜鉛はエネルギ―産生に不可欠ですが、特にアスリートはアドレナリン産生にマグネシウムを大量に消費します。
毛髪検査結果では、マグネシウムレベルが異常に高くなっているアスリートは要注意で、相当消耗していることを意味します。サプリレベルでの対応は必須と言えるでしょう。
マグネシウムは競技後の「回復の早さ」にも影響します。
有害ミネラル、つまり有害金属のこともアスリートとして知識をつけておくことが大切です。特に激しい運動は活性酸素対策が必須ですが、いくら抗酸化のための栄養を摂っても対策としては弱い理由とは?
答えは水銀です。
水銀は強力な活性酸素を発生させますので、細胞中に入り込むとミトコンドリアに損傷を与え、ATPの産生が出来なくなっていきます。他の臓器と比べてミトコンドリアは活性酸素に弱い器官なのです。
さらに、水銀が甲状腺ホルモンの受容体に結合することで、甲状腺機能の低下を引き起こし「疲れ」というサインが出やすくなります。水銀は、ヘモグロビンに鉄を押しのけて乗っかります。つまり酸素不足がおこるわけです。ヘモグロビン1分子に鉄が4つ結合するので、一つが水銀と入れ替わっても、単純に25%も酸素運搬能力が低下することになります(エネルギー不足)。これでは競技以前の問題になってきます。
*鉄と水銀が入れ替わっても、ヘモグロビンが減るわけでないので、血液検査でもヘモグロビンは正常値で出ます。逆に、酸素不足を補うために、調整機能が働いてヘモグロビン値が高く出ることもあるのです。
タンパク質は次回です。
