ビタミンAが不足することで現れる症状もいろいろありますが、
「夜盲症」といえば、確実にビタミンA欠乏であることがわかる症状です。
ひと昔前まで「ビタミンAは摂り過ぎると過剰症が出る」と言われ、ビタミンAを特にサプリメントで多めに摂ることが敬遠されてきました。
確かにその通りです。もちろん過剰症は副作用と似て非なるものですが、過剰症は摂取量を減らすことで即解消できることが多いです。
ここで問題としてあげたいのが、「情報のありがちな誤解が生まれていた」ということで、どこかで「ビタミンAはサプリで摂ったらダメ」
とか「レバーはビタミンAが多いからあまり食べない方がいい」という話に変わってきていたのです。このような誤解が1980年頃から広がってきました。
結果、ビタミンA不足が原因として考えられる症状の人がどれだけ増えたか!私のところに相談に来られる方の半数以上が、ビタミンA不足が原因もしくは原因の一つになっています。
ビタミンAは、特に呼吸器の抵抗力を高めるのが最大の働きと言えます。これは感染症に罹りにくくし、また回復も早めてくれます。
ムチン層を作り、角膜と涙を接着させ、涙量を増やして粘膜の保湿性や抗乾燥とても働いてくれます。粘膜を強くするためにムチンは重要ですが、食品でビタミンAを摂る際にネバネバ系の食品(オクラ、山芋など)と一緒に摂るとより効果的です。ビタミンA不足による粘膜形成の異常は、ガンにもつながってきます。
サプリで摂取することも大変有効です。その場合、量的には、商品に記載されている標準摂取量を目安にすることが大事です。
体内で必要な分だけビタミンAになってくれるベータカロテンで摂取することも安全かつ有効ではありますが、ベータカロテンから変換されたビタミンAの効力はビタミンAの5分の1にも足りません。やはり、ビタミンAのことだけで考えると、レバーやあんこう、ウナギなどからビタミンAを摂るのが効果は高いし、サプリメントも適量でうまく補助していくことがいいと思います。もちろん動物性と植物性をバランスよく摂るのが健康の基本ですが吸収のことを考えるならニンジンなどでベータカロテンを摂る場合は、「油と一緒に摂る」がベストです。
ただ、血中のビタミンAが不足している場合、ベータカロテンはビタミンB(B2,パントテン酸)、メチオニンとの連携でAに即座に転換しますので、常に緑黄色野菜などが必要である説得性もあります。
ビタミンAが不足がちな原因の一つに、コレステロール降下の薬もあげられます。直接の作用ではありませんが、その人の個体に必要なコレステロールを基準値を超えているというだけの理由で下げ過ぎてしまうと、ビタミンAの体内濃度は低下してきます。
「ビタミンAが不足しているかも」という認識は持つべきですね。
特に、妊娠中はデリケートな対策が必要です。「過剰も不足も注意」といったところです。
次回は妊娠中のビタミンAについて詳しく説明します。

