予防医研FOMANのクライアントを対象とした情報誌

「いんふぉみ」の2017秋号から一部を抜粋したものです。

図は省略しています

反動パワーの功罪

Q:反動パワーとは?人間の体に当てはめるのは実感がわきませんが。

A:振り子の原理でお話してみます。振り子の玉を少し右に持ち上げてから手を放すと中心を通過して左の方へ少し振り上げられます(図①)。これに対して大きく右に持ち上げ手を放すと中心を通過して左の方へ大きく振り上がります(図②)。これを、例えば血圧に例えると何となくイメージできませんか?

 

Q:血圧が高くなったり低くなったりするということでしょうか?値が小さくぶれたり大きくぶれたりするということですか?

A:そうですね。これを交感神経と副交感神経で考えるとわかりやすいのです。

Q:そう言えば、強い緊張状態が続いていた人が、ふと問題が解決してホッとしたところで病に伏せる方が多いと聞いていますが、②の状態だったのですね。

A:そうです。交感神経が強い状態が病気を招くという考え方が周知されていますが、正確には、その反動による副交感神経の亢進が原因になっていることが多いということを言いたいのです。

Q:②の状態は本当に良くないですね。ストレスも薬も怖いです。

A:ただ、②の状態を上手く利用して健康に活かせることもできます。それは、血管の収縮と拡張を繰り返す血管強化法です。39度~40度くらいのお湯にゆったりとつかり副交感神経を強くして血管を拡張していきます。同時に腹式呼吸をするとより効果的です。そして水風呂に入り血管を思いっきり収縮させるという繰り返しです。だた、これは銭湯でしかできないので、自宅で毎日できる方法として、水風呂の代わりにお風呂のドアを開けて脱衣所の冷たい空気を寒くなるまで浴びて、また温かい湯船につかるという繰り返しです。拡張と収縮を繰り返すことで血管を鍛えることができます。

 

Q:お年寄りが銭湯で水風呂につかっている光景をみることがありましたが、これも理に適っているわけですね。

A:その通りです。ただし、高齢者の場合、極端に温冷の温度差が大きいと瞬間的に負担になるケースもありますので注意が必要です。必ず専門家に相談した上で行うべきです。


以上