前回「低体温」に続き、体温(特に深部体温)について、今回は精神疾患との関係を記していきたいと思います。

 

その前に、前回の内容から「なぜ減塩が体温を下げる原因になりえるのか?」とのご質問もありましたので、お答えしたいと思います。

つまりこういうことです。なりえる原因として

「減塩→血液量の減少→体温低下」

 

さて、今回は「深部体温とうつや認知症との因果関係」についてですが、

深部体温とは、

「体の中心部の体温」で、37度前後が平均で内臓体温とも言われています。皮膚体温は深部体温より低くなっています。

 

意外かもしれませんが、うつ症の場合、深部体温は高い傾向にあります。合目的性に、深部体温を高くするという理由があるわけです。アルツハイマーなどの認知症の場合は、対象者に高齢の方が多いため体温は低めですが、深部体温はリズム的に一定に保とうとする傾向に体が働きます。

 

どちらの場合も、深部体温を必要に応じて正常に保とうとします

 

加齢とともに骨格筋や平滑筋の衰えを補助的にするために、内臓や血管を守るためのエネルギーを増やし、その発熱のためにエネルギーが分散されて脳へのエネルギーが弱くなってきます。

 

よって、低出力エネルギーの場合、活性酸素によってさらに電子伝達系のATP(エネルギー発生装置)に大きく影響するので、脳はアミロイドβ蓄積の脅威にさらされるわけです。これは、加齢による物忘れの原因にもなっていると言われています。ちなみに、タウ蛋白によるアルツハイマー発症も全く同じ脳の低出力エネルギーと考えて間違いないでしょう。

 

コレステロール降下剤を常用している人は、間違いなく低出力エネルギーとなります。これは作用機序的に肝臓内でのコレステロール合成を阻止する際に、エネルギー産生に不可欠なユビキノンという脂溶性のビタミン様物質が生まれなくなって、エネルギーが低出力となるためです。

 

降圧剤も機序的には異なりますが、低出力の原因となります。

生活習慣的には、入浴も大切で、睡眠不足も十分に低体温から低出力へとなりえます。

 

塩分を必要以上に控えるとか薬の過剰はこういった理由から低体温になりエネルギー不足を起こします。十分に医師とコミュニケーションをとる必要があると思います。