WHO(世界保健機関)が提唱する「緩和ケア」とは
「生命を脅かす病気に関連する問題に直面している患者と家族の痛み、その他の身体的、心理社会的、スピルチャルな問題を早期に同定し、適切な評価と対応を通して、苦痛(suffering)の予防と緩和により、患者と家族のQOLを改善する取り組である」
日本では「緩和ケア」は、まだガンに特化した行為であると認識されています。もちろん医療従事者も含めた認識です。
2007年の「がん対策推進基本計画」では、
「国民の医療用麻薬への誤解や緩和ケアが終末期のみを対象とするものといった誤った認識があるなど、依然として国民に対する緩和ケアの理解た周知が進んでいない」と俎上に載せられました。
これは一般国民だけでなく医療従事者にも偏見と誤解があるのです。
緩和ケアの利用は亡くなった方のわずか8%という数字も出ています。
ここで、
Whole Person Care(WPC)の考え方を紹介します。
WPCとは、
「患者の身体的、精神的、社会的、スピルチュアルやその他の考えられるすべての側面を知り、全てについて心を配り、責任を負うこと」
つまり、
「治療」と「癒し」の融合
治療→病気の治療を医療従事者に頼る
癒し→病気と対峙し患者自身が源となる
これからの緩和ケアは、ガンに限ることなく、また亡くなることを前提としない治療の一環として、医学(東洋医学も含む)や分子レベルの栄養学、心理学、社会性など総合的な療法として確立させる必要があると思います。
予防医研FOMANでも取り組むべき課題としています。