現在、うつ病でコンサル中の32歳男性。

今年の春、正式にコンサルを開始しました。
定期的に家庭訪問していますが、多くは電話でのカウンセリングです。日差しもだんだん弱くなってきましたので、この時期あたりからは、特にビタミンDを体内で活躍させるために「日光浴」を増やすことを指示しています。

外出もできなかった春ごろに比べ、かなり回復状態に進歩があります。もちろんまだ波はあるかもしれませんが、着実に改善に向かっていることは間違いありません。
電話での声のトーンで回復ぶりは十分感じとれます。指示をしっかりと守って実行してくれる患者さんは、本当にやりがいもあり、私のことを「信頼してくれている」という面でご本人への感謝の気持ちがこみ上げてきます。また、食事面や生活面でも協力いただいているご家族に対しても頭が下がる思いです。皆さんが本当によく頑張っています。

そして、栄養素療法、薬膳や食膳療法、ストレッチ、規則矯正など真面目に取り組んできた結果が少しずつ現れてきていますが、「外出が昼間にできるようになる」というのも好転であり、トレーニング(治療)でもあります。

うつ病で休職している患者さんにとって、気分転換も含めて買い物や遊びに家から出ることは非常に大事なトレーニング(治療)です。しかし、そこでもし会社の人とバッタリ会ったらどうでしょう。会わなくても、うつの状態がひどいときは「もし買い物に来ているところを会社の人に見られたら、遊んでいるのに会社に来ないやつ」と思われないか、会社内で「彼は病気じゃない」と拡散されないかと、うつ病患者特有の被害妄想や関係妄想をしてしまいます。

これは、回復を遅らせる極めて大きな要因となりえます。

うつ病治療とは、家で薬を飲んでじっとしていることでなく、外出して、レジャーや買い物をすることもトレーニング(治療)であるということを、うつ病の患者さんの会社の人たちが認識することが非常に大事あるということです。

社員のうつ予防に力を入れる企業もふえてきました。今年の12月から社員を対象に「ストレスチェック」(*)が義務としてスタートします(個人的に違和感を覚える制度ですが)。まず大事なことはこのような「予防」への取り組みですが、支援の一環として、我が予防医学研究会FOMANは、「精神疾患での休職中の人の治療方法の本質」を各企業に朝礼の場などを利用させていただいてセミナーとして啓発することに役割を持っていきます。

(*)「労働安全衛生法」の改正により、2015年12月より、全国の従業員50人以上の事業所を対象に、年1度の検査として義務化。業務の状況や職場環境、心身の健康状態を調査票を用いて、医師や保健師などの専門職が把握することを求めるもの。ストレスが高いと評価され、本人から申し出があった場合に限り医師による面接が行われる。