ある栄養素の効能を知って、その栄養素を多く含む食品を探してこだわりを持つようになったり、早速サプリを買ってきて・・・みたいなことは関心できません。どの栄養素もそうですが、不足させないことが大事なことで、他の栄養素との連携ということからも、常に食材のバランスを心がけることが基本であります。

セレンとガン死亡率との間には、非常に興味深い報告があります。それは、血中のセレンの濃度が低いほど、ガンによる死亡率が高くなるということです。興味深いのは、発がん率でなく、死亡率を分析しているところです。これは、アメリカのシャンバーバーとウィリス両博士が、19の都市の10万人の住民を対象に調査したものです。また、米国以外でも多くの国で、いろいろなガンに対しての効力を証明するデータが揃っています。

土壌の状態から考えますと、日本人の平均的な食事からセレンの不足になる心配はないはずですが、現代人特有の食生活の乱れは、決してセレン不足を無視することができなくなっています。

ガンを予防するという立場からも、セレンはビタミンE以上に重要でありますが、ビタミンEと併用した場合には最も効果を発揮しています。

食物からビタミンEとセレンを一緒に摂ると、抗体の製造能力を高めることが明らかになっており、アメリカの多くの専門家も「ガン予防の鍵は、他の必須栄養素とともに、必ずセレンを摂ること」と発表しています。

男性が原因の不妊に関しても、セレン不足によって精子の尾が折れやすくなり、精子の数も少なくなることがわかっています。検査的には精子の数が十分であっても、セレンが不足した状態では、精子の運動能力が極めて低いことも証明されています。ただ、日本人はどちらかというと、食品添加物や甘いものに起因する亜鉛不足によるものが多いと言えるでしょう。


当然、セレンは2型糖尿病や神経細胞などへの悪影響を考えると「適量」というのが原則ですから、サプリで摂る場合は、各種高品質のミネラルがバランスよく入った中にセレンが含まれるといったものが安心です。単独(サプリメント)で多く摂取することは絶対に避けることです。