細胞膜の流動性とコレステロールの関係について
細胞膜は、脂質で組成されていますが、主な脂質は、リン脂質、糖脂質、コレステロールの3つです。この中でもリン脂質は炭化水素(炭素原子1と水素原子2)である脂肪酸です。その脂肪酸は不飽和脂肪酸(炭素同士の二重結合がある)ですが、不飽和脂肪酸が多い(飽和度が低い)と細胞膜の流動性は高くなり、逆に飽和脂肪酸が多くなる(飽和度が高い)と流動性は低くなります。
日本でもやっと問題視されるようになりました「トランス脂肪酸」も水素添加によって飽和度が高い状態になっているものです。

細胞の流動性は高過ぎても低過ぎても細胞の機能は低下します。その高い低いは臨界温度というもので境界をとります。細胞膜は温度の状態で細胞膜の流動性を調節してバランスを保っていますが、コレステロールがしっかりと細胞膜に存在しないと、温度が下がった状態で細胞膜は硬くなりその働きを阻害します。原理は、リン脂質同士がくっつき合う状態がその流動性を悪くするわけで、コレステロールはその間に入り込み、リン脂質同士の距離をとることで流動性を高める調整役をしているのです。流動性が低い場合は、合目的性からリン脂質の間隔をコレステロールを等を増やすなどの調節をします。つまり調整段階で多めのコレステロールは減らせても、不足すると厄介なことになります。

②コレステロールとビタミンCに関して
まず、ビタミンCが不足すると血液が肝臓を通過する際に、コレステロールを血液から正常に分離できません。すると、排出されるべきコレステロールが残留するため値が上がることがあります。この場合の値は不要なコレステロールがありますので下げる必要がありますが、ビタミンCを多く摂ること(サプリメントレベル)でコレステロール値が下がる可能性が極めて高くなります。また、胆汁酸中のコレステロールの新陳代謝の促進と維持が重要になりますが、ビタミンCが不足することで溶解性が低い胆汁酸中コレステロールは胆石という怖いものに変貌します。レシチン、ビタミンEの不足でも胆石はできやすくなります。

つづく

*訂正
3月22日
コレステロール(1)
「分子強制医学」→「分子矯正医学」訂正済み