医学的に原因が明らかになっていませんが 、私ども予防医学研究会FOMANでは、考えられる原因が異なる「うつ」と「アルツハイマー病」を一括りにした2つの対策を研究しています。2つとも非医学的論理で、一つは「脳エネルギー」を追求することで予防と進行を止める方法。もう一つは「脳ストレス」に関与することからの対策です。今回は、3回に渡って脳エネルギーとの関連性について記します。

以下、私の論文からの抜粋です。


 脳は骨格筋に近いエネルギー量を必要としていることから、それに比例して酸素要求量も多いことがわかります。また脳の重量は体重のわずか
2%ほどにもかかわらず、血液量は体重全体の約16%、エネルギー消費量は同20%ですから、脳がいかに酸素を必要としているかがわかります。

 まず、アルツハイマー病やうつ病が「脳のエネルギー不足である」と仮定してみると、降圧剤やコレステロール降下剤を常用している人にアルツハイマー病が圧倒的に多いというのも理解できます。ここで、原因の異なるうつ病と認知症を「脳のエネルギー不足」ということで一括りにして対策を考えることができます。


「エネルギーを多く消費する=活性酸素のリスクが大きくなる」。昔から頑固で怒りやすい人は早くボケる」と言われていますが、これはある意味正解で、大脳辺縁系の情動脳(喜怒哀楽)は、新皮質(知性脳)に比べ酸素を多く消費することから、「怒」「哀」に関しては活性酸素による害を受けやすくなるわけです。
理由は、情動脳の方が情報伝達に使われるエネルギーを大脳新皮質に比べて非効率的で多く使ってしまうということです。
 これに対して、「喜」「楽」は同じように酸素を消費したとしても脳の神経ペプチドや免疫を高める働きを促すので害は少ないわけですが、むしろプラスに働くだけの効果があると言えます。

 少々単純ではありますが、この理屈から考えると大脳辺縁系において活性酸素による攻撃が大きく関与しているとすると、アルツハイマー病で最初に病変する部位である海馬が「怒」「哀」など心理的ストレスによってストレス対抗ホルモン(コルチゾール)が分泌され、海馬の神経細胞が障害を受け萎縮していくということが考えられます。
 実際、
PTSDやうつ病患者に海馬の萎縮があるということも多くの研究で明らかになっていて、海馬が最も虚血に敏感であるということからも、いかに血液(=酸素・エネルギー)を他の部位よりも多く必要としているかがわかります。

対策法を一言でいうと、「脳の血液量を不足させない」ということです。よって、以下の問題を提起をします。


1、        降圧剤、コレステロール降下剤(スタチン系)

  

2、        心理的ストレス

  

3、      非効率的な脳エネルギー

次回に続く