これまで3回にわたり糖新生とタンパク質について述べてきましたが、最後に補足も含めてまとめておきます。

糖質を減らすことでタンパク質と脂肪の量を相対的に増やし、カロリー制限することなくダイエットが可能ということには異議はありません。

ブドウ糖は体内で一定の量まで低下すると肝臓で糖新生を行い脳へのエネルギー供給に貢献できるようになっています。ただし、糖新生が行われた場合、筋肉のタンパク質が材料として使われます。ここで、「糖質を減らす→筋肉量が減る→多くの疾患につながる」ということが起こりますが、「筋肉量が減る」ということにエビデンスは存在しません。

筋肉量が減る減らないに関係なくタンパク質を必要量摂ることで、筋肉が減る減らないの賛否を無意味にするということ。タンパク質は必要以上は吸収されませんが、糖新生が行われている状態ではタンパク質は体の要求量に応じて吸収されるようになるはずですから、絶対必要量(体重の千分の一)以上を摂る必要があります。その分相対的に脂肪を減らすとよいでしょう。

糖質を極端に減らすとか断食などは糖新生を起こしますが、ダイエット目的とか健康な人が「体のために」ということで糖質制限をすることにはメリットとデメリットがあります。糖新生が起こるということは、それだけ肝臓に負担がかかってくるし、ケトン症が悪く出るデメリットもありますが、消化管や内臓の負担軽減や「排泄」を優先する健康理論からすばらしいメリットがあります。

ガン、糖尿病など、断食や糖質制限の方がメリットが明らかに大きい場合には、自分の体の糖質臨界量をケトン症の発症から知って(専門家を要する)、断食(本断食なら専門家を要する)にするのか、糖質を制限するレベルを決めるのかを判断することです。