「糖質制限」に関しては、アメリカではもう30年以上も前から議論が生まれていて、特にダイエットする人には当時からよく取り入れられていましたが、てんかん治療やADHD行動の治療にケトン食事法という療法があり、これも糖質制限によって体内で発生するケトンを利用したものです。ただ、この療法は糖質を減らすこと一辺倒でなく、糖質の量を調整し個体差をみながら自分自身の正しい摂取量を決めるというのものなのです。
参考)
炭水化物(糖質)制限論争に一言

ケトンは、酸ですが「穏やかな酸」とも言われ、人間が飢餓から生命を維持するために燃焼した脂肪から出てくる予備燃料といったものです。このケトンを発すると、糖質の制限レベルにも個人差がありますが、ケトン症を起こすようになります。ケトン症は、軽いものや初期症状では「疲労感」「気分が滅入る」レベルで重症化すると「低血糖」や「神経症状」などを起こすこともあるので、糖質の調整はある程度慎重さが必要です。しかし後述しますが、逆に体調が良くなるというケトン症状があります。

このようにケトン症には注意を払うこと前提に、この糖質制限によるケトン症状を利用して体質改善や病気の治療を行うのがケトン食事療法で一種の「糖質制限」なのです。これには、「糖質臨界量」という概念を必要とします。

ケトン症状の出具合によって個体差のある糖質臨界量を導き出せば、数多くの病気を改善することが可能になるのがケトン食事療法で、アメリカでは正常分子医が多く施しています。

糖質を減らしすぎてケトン症が現れたら、次にどのレベルまで糖質量を増やせばケトン症状が消え、糖質臨界量という減らすべきその人自身の固有の糖質量の到達点を決めることができます。

そしてケトンが現れている間も人によっては、体調がかなり良くなり、糖質を減らした煩わしさからも解放される人もいます。これはケトンによってインスリンやストレスホルモンの分泌が抑制されるため、血糖が安定し煩わしいという感覚がなくなるからです。ストレスや神経細胞の刺激による消耗がなくなるから不安感も無くなるんですね。またケトン症状になっている間は
脳の電気信号が規則性や強さからも高められることが脳波でも測定されています。さらにケトンが酸性であるため殺菌効果から尿を感染から守り、腎臓結石を溶かすことも可能という報告があります。

断食をはじめて数日経つとかなり体調が良くなる人は、原因の一つにケトンの働きが関係しているからと推測できます。

ケトン症状が全く出ない人もいます。理由は,脂肪の代わりに予備のタンパク質が燃焼しているからです。肝臓内のアミノ酸の量はわずかです。つまりタンパク質の摂取が少ないと肝臓のアミノ酸で足りない分を体中のどこかの組織から得なければいけなくなるので、いずれにしても糖質制限をする際にいかにタンパク質の絶対量、もしくはそれ以上のタンパク質が必要であるかが明白です。

以上のことからわかることは「糖新生」で合成されるブドウ糖とは無関係でケトン症状が現れるということです。つづく