まず「糖質制限」に関する私の持論は 「健康な人(病名によっては健康に該当)は目的が何であれ、するべきではない」ということです。ただし、ガンを発症するとまた話は変わってきます。

ガン細胞には正常細胞の何倍もの
インスリンレセプターが存在するので、当然ブドウ糖を正常細胞よりも多く取り込み、ガン細胞の主食とも言われています。このことから単純に、糖質を体に入れるのはガン細胞に栄養を与えて「元気になってもっと増殖してくれ」という行為に他ならないという訳です。

さて、ここでガンになって(
今世間一般で話題になっている糖質制限についてもいえることですが)糖質制限をするということには賛否があります。問題にすることはたった一つで「糖新生」についての議論です。

「糖新生」とは、体内でブドウ糖量が一定のレベル以下になると肝臓がタンパク質を原料にブドウ糖を合成することです。筋肉中の乳酸からも糖新生は行われますが、ここではルート的に問題外とします。

ブドウ糖は脳への唯一のエンルギー源ですから、非常に重要かつ必須のものです。またブドウ糖はタンパク質(アミノ酸)からのみブドウ糖を合成します。つまりブドウ糖を枯渇させるわけにはいきませんので、糖新生がどうしても必要となってくるのです。

さて、どれくらいの時間体内に糖質を入れないと糖新生は起こるのでしょうか?絶食しない限り体内に入れる糖質を0にするのはなかなか難しいのですが、ブドウ糖の肝臓での貯蔵可能時間はおよそ12時間です。ここで糖新生が始まるわけですから、糖質制限などせずに普通の食生活をする分にはまず糖新生は起こりません。これが、糖質制限ダイエット(炭水化物抜きダイエット)をしたときなどは、糖新生が起こり得ます。脳の関門の血管は非常に狭いためブドウ糖しか通過できませんので最後の手段として糖新生が行われます。そして糖新生の合成が行われるということは、すなわちタンパク質が使われるということですから、「糖新生=タンパク質利用→タンパク質消耗→タンパク質不足の症状を発症」ということになるのでは?という問題が持ち上がるのです。つづく