「骨粗鬆症」「骨密度の低下」という言葉が先走り、「骨」に注目が集まりすぎたのがこれまでの流れでしたが、実際は、骨密度が低い人が増えているわけでもなく、もっと他に目を向ける必要があるのではということで以前にブログで筋肉と転倒と骨折に関して記しました。参)いつからこうなった?

筋肉の衰えが多くの病気の隠れた原因であることは知っておくべきであり、現れている症状からまさか筋肉が原因だったなんて~これは日常茶飯事です。

今回は、また違った視点から筋肉の重要性をお話しますが、これは私が相談を受けるガンの方に必ずお伝えしていることです。

そもそもガンは熱に弱く、アポトーシス(ガン細胞の自殺)出来ないのは、ガン細胞内でミトコンドリアが減少、萎縮している(正常細胞がガン細胞に変わる過程でミトコンドリア数70~80%も減少してる)からなのです。
*反論のガンの「ミトコンドリア原因説」は次回のブログで記します。

このことからも、熱の産生とガン予防の関連性は認められるものです。

人間の体で最も大きな発熱源が筋肉ですので、ガン治療に筋肉を無視することはできません。要するに筋肉量が減ると体温は下がり自動的に免疫が下がりますので、ガンに罹患している方にしてみれば、長期入院とか副作用が長引いてしばらく運動も出来ないとなるとこれは大きなマイナスです。

私は必ずガンの相談者に対して「運動と筋力」の重要性を説きます。これは糖尿病の方にも言えることですが、筋肉とガン治療に有効である根拠は以下の通りです。

筋肉は使うほどエネルギーを必要として、出来るだけ多くのブドウ糖を要求するのでインスリンを使わずに筋肉自体がブドウ糖を取り込んでいきます。ブドウ糖を餌とするガン細胞は正常細胞の何倍ものブドウ糖を取り込むためのインスリンレセプターを多く持ちますが、筋肉がインスリンを無視してどんどんブドウ糖を取り込むことでガン細胞は主な栄養を失うこととなります。

また、筋肉はリンパの流れを促進するためにも重要で、心臓と違いリンパにはポンプ機能がないので、周りの筋肉を動かすことで流れを促します。リンパの流れが滞ることも免疫を下げる要因になります。下半身はもちろんのことですが、体全体の運動や鎖骨に集まるリンパ管の流れを良くするための鎖骨刺激運動も大変重要になります。

ただし、「体温が高い=免疫が強い=ガンになりにくい」とは一概には言えません。体温が常に高すぎる人は、そうでない人よりも遺伝子が損傷しやすいということです。