本格的に秋を感じるようになりました。サンマ、ブリ、サバなど魚のおいしい季節です。ちなみに、水産白書によると、近年、日本で最も多く食べられているのはサケということです。

日本は世界でも有数の魚消費大国ですが、1人当たりの1年間の水産物消費量でみると、日本は世界3位で、1位はモルディブで2位はアイスランドです。1位のモルディブはダントツで日本のおよそ3倍の消費量です。

魚に含まれる栄養素を見る場合、やはり脂質の中でもEPAとDHAが注目されますが、これらは必須脂肪酸ですので、人体では合成できないものです。

1970年代からEPAの動脈硬化や心筋梗塞の予防効果に注目が集まりその研究も盛んになりました。DHAも脳に多く蓄積されることがわかり、学習機能との関連が研究され、現在では認知症への有効性も国内外で盛んになっています。

私のところでも急増しているガン相談に対して必須脂肪酸の有効性の説明は欠かせません。ガン細胞は100個ほどになるとガン細胞オリジナルの血管を新生してどんどん増殖していきますが、それには血管を新生するための増殖因子の産生が必要となります。

ここで研究が進めらているのが必須脂肪酸です。特にTNF-α(腫瘍壊死因子)や余分な活性酸素を抑制する必要があるのですが、特にTNFーαは必須脂肪酸とビタミンCが主になって抑制すると言われています。

TNF-α抑制→NF-κB(遺伝子の発現を調整する因子)抑制→
COX-2などの酵素や因子、サイトカインの抑制→増殖・転移・血管新生阻止

この仕組みにどこまで必須脂肪酸やビタミンCが影響を与えられるかというところです。

特にDHAなどは働く範囲が広いのですが、偏って摂ることはお勧めできません。

必須脂肪酸はω-3とω-6の配合割合が3:1もしくは5:1が理想と言えます。

必須脂肪酸だけでガンに対抗できるわけではありませんが、強力な武器であることは間違いないでしょう。

いずれにしても魚のおいしい季節です。魚料理を少しでも増やすといいでしょう。