貧血も「たかが、されど」のサインレベルでしょうか。もうずいぶん前の話になりますが、仕事の打ち合わせで約束をしていた女性(当時30歳くらい)が、結局待ち合わせ場所に現れず、当時は携帯電話もない時代でしたので夜彼女の自宅に電話を入れたのですが、「すみませんでした。貧血気味で途中でめまいがして倒れて病院に運ばれてたんです」と。私が「貧血ですか、気をつけてくださいよ」と言ったら、何と返ってきた言葉が・・・

「めまいや倒れるのは今に始まったことでないので。私は健康ですから大丈夫です」と。

彼女にしてみれば「たかが貧血」なのでしょう。しかし「健康です」の一言があまりにも衝撃的でした。

貧血にもいろんな原因がありますが、基本はタンパク質(アミノ酸)です。

考えられる原因を6つあげると、
材料不足→アミノ酸不足
胃の問題→胃酸不足による鉄の吸収悪化
消耗度→血液の生産<出血
栄養素の不連携→アミノ酸、ビタミンC、E、B2、B6、B12、鉄、銅、Ca、コバルト、ヨード、セレン、葉酸などの連携が不十分。
鉄の吸収を阻害→タンニン、リン、フィチン酸、便秘など
腎臓に問題参)3月5日「頭痛と腎臓」

②に関しては胃酸分泌不足で鉄に比べてB12が不足することは稀ですが、B12はそのままでは吸収されず、胃壁のから分泌される内因子(たんぱく質)と結合して小腸から吸収されます。また、B12は5年くらい(10年の場合も)はストックが長期間可能ですが、胃がんなどで胃を全摘しているケースでは欠乏症がみられるようになり、B12欠乏で舌炎(赤くなるハンター舌炎)、白髪というサインが顕著です。

貧血に加えて、脚が重い、手がしびれる、体がだるい、白髪が増える、認知症状、神経症状などが出ると間違いなくビタミンB12、葉酸がかなり不足しています。

③に関しては、抗がん剤や放射線照射を始め強い薬剤による原因も多いです。

④に関しては、体内の鉄分の60~70%がヘモグロビン中にありますので、ヘモグロビンの数を増やすことも大事ですが、鉄だけを摂っても働いてもダメなので
鉄の吸収に、ビタミンC、銅、ビタミンB3、B5、アミノ酸
鉄の消耗防止に、Ca、ビタミンB2
鉄の作用を活発にするために、ビタミンB6
というようにいろんな連携が必要となっています。要するに、あらゆる食品を出来る限り全体食で食べることがいかに大事であるかということです。

⑤に関しては、加工食品の摂りすぎ(リン)、玄米の摂りすぎ(フィチン酸)、便秘は結果的に鉄を不溶性化合物にしてしまいます。タンニンは茶葉に多く含まれますが、鉄との結合による貧血の問題は全くありません(お茶と鉄剤はOKということです)。

それでは最後に関節リウマチを疑える貧血のサインと一緒に現れてくる症状例を見てみましょう。
貧血 発熱(微熱) 手指の関節の腫れと痛み(指先なら2番目の関節やこぶしの先) 朝の手指の腫れぼったさや強張り 疲労 倦怠感 耳、鼻の軟骨の炎症 胸痛(胸膜に炎症が起こっている) 30~60代(男女比3:7) 食欲不振 体重減少 リンパ節腫脹 呼吸困難 血沈値増 CRP増 γグロブリン増 

これらの悪化要因は、梅雨、台風、寒冷時、湿気、過労、風邪、ストレスです。