「医は仁術なり」。この格言は、広辞苑では「医は、人命を救う博愛の道である」と記されています。しかし、現在の競争社会において「医は経営なり」という考えを持たないと病院といえども生き残れないのが現状です。
病院がCTやMRIなどのハイテク機器(日本は保有台数世界1。それも断トツ!)を「需要に対応するために購入台数を増やす」という流れでなく、価格競争の出来ない現在の制度下では「患者獲得競争に勝つために購入する」→「例えば1台MRIを1台購入すると、元をとるまで検査回数で人件費や維持費を含めるとおよそ1万回近く必要」→「無理矢理検査・検診を増やそうとする」→「TV番組などでも検査の必要性を訴える」→「検査・検診悪が起こる」参)2/13「費用対効果を考える」、2/25「予防医学を考える」
結果として、病人を増やすための検診と思われても仕方がないのです。検査基準値を厳しくしていくのも病人を増やすためと疑わざるを得ません。脳ドックという日本オンリー、メタボで騒ぐのも日本だけ、これらは先進各国の大規模調査データでは健康維持、増進、つまり病気の予防に何ら根拠がないことを明確にしています。X線検査でも、特に人間ドックは被曝腺量も半端でないです。病人数が増え続け、健康人が減っている(実際に健康と言われる人が厳しすぎる検査でひっかかり半病人とされ、薬を飲み続ける結果本当の病人になってしまうケースも多い)ことが何よりの証拠です。
私が言いたいのは、検診や薬が不要ということでなく、「必要以上のものに対する不要性」や「厳しすぎる基準値」のことです。
スポンサーが製薬会社なら番組では当然出演している医師たちは「薬を飲みましょう」「とにかく検査をしてください」「薬を飲まない、検査しないではとんでもないことになりますよ」と言い切るでしょう。国民の95%がこれを真実として鵜呑みにします。「5:95の成功の法則に当てはまる」
どこかの国のある地域で、病院が無くなったら病人が半分以下になったというブラックジョーク的な実話がありますが、ただ、病院や医師、看護師などの存在を否定することは断然できませんし、必要不可欠な存在であります。ケースバイケースということです。
日本では現在、病院数(診療所も含む)が1万8千にのぼります。そして毎年年間100以上の病院が閉鎖しています。現在の制度では診療報酬を上げるには限界があるため、8~15%の医療材料コストを如何に圧縮するかで、材料費を共同購入したりする努力も見受けられます。まさに「医は経営なり」です。また、病院が閉鎖する原因の一つに設備投資に回す資金不足が取り上げられます。要するに患者がハイテク機器の充実した大病院へ流出するという現象の現れでもあります。
すでに日本の急性期病院(*)のベッドの半数以上がすでにDPC(*)という新たな報酬制度を採用しています。アメリカではDPCのモデルになっているDRGという制度下で7000ほどあった病院が5000強くらいにまで減ってしまっています。日本は人口がアメリカの半分以下であるにもかかわらず急性期病院が約7500ほどあると言われています。「情報操作」はある意味病院が生き残っていくための「必要悪」かもしれません。
*「急性期病院」とは、緊急度、重要度の高い病人を受け入れる治療体制を整えている病院。救急車を受け入れる病院などが当たる。
*「DPC制度」とは、診断群分類ごとに報酬が決まっている制度。この制度下では、不要な治療を重ねたり、例えば入院日数などが長引くほど利益が圧迫され長期間で赤字になることも。
病院がCTやMRIなどのハイテク機器(日本は保有台数世界1。それも断トツ!)を「需要に対応するために購入台数を増やす」という流れでなく、価格競争の出来ない現在の制度下では「患者獲得競争に勝つために購入する」→「例えば1台MRIを1台購入すると、元をとるまで検査回数で人件費や維持費を含めるとおよそ1万回近く必要」→「無理矢理検査・検診を増やそうとする」→「TV番組などでも検査の必要性を訴える」→「検査・検診悪が起こる」参)2/13「費用対効果を考える」、2/25「予防医学を考える」
結果として、病人を増やすための検診と思われても仕方がないのです。検査基準値を厳しくしていくのも病人を増やすためと疑わざるを得ません。脳ドックという日本オンリー、メタボで騒ぐのも日本だけ、これらは先進各国の大規模調査データでは健康維持、増進、つまり病気の予防に何ら根拠がないことを明確にしています。X線検査でも、特に人間ドックは被曝腺量も半端でないです。病人数が増え続け、健康人が減っている(実際に健康と言われる人が厳しすぎる検査でひっかかり半病人とされ、薬を飲み続ける結果本当の病人になってしまうケースも多い)ことが何よりの証拠です。
私が言いたいのは、検診や薬が不要ということでなく、「必要以上のものに対する不要性」や「厳しすぎる基準値」のことです。
スポンサーが製薬会社なら番組では当然出演している医師たちは「薬を飲みましょう」「とにかく検査をしてください」「薬を飲まない、検査しないではとんでもないことになりますよ」と言い切るでしょう。国民の95%がこれを真実として鵜呑みにします。「5:95の成功の法則に当てはまる」
どこかの国のある地域で、病院が無くなったら病人が半分以下になったというブラックジョーク的な実話がありますが、ただ、病院や医師、看護師などの存在を否定することは断然できませんし、必要不可欠な存在であります。ケースバイケースということです。
日本では現在、病院数(診療所も含む)が1万8千にのぼります。そして毎年年間100以上の病院が閉鎖しています。現在の制度では診療報酬を上げるには限界があるため、8~15%の医療材料コストを如何に圧縮するかで、材料費を共同購入したりする努力も見受けられます。まさに「医は経営なり」です。また、病院が閉鎖する原因の一つに設備投資に回す資金不足が取り上げられます。要するに患者がハイテク機器の充実した大病院へ流出するという現象の現れでもあります。
すでに日本の急性期病院(*)のベッドの半数以上がすでにDPC(*)という新たな報酬制度を採用しています。アメリカではDPCのモデルになっているDRGという制度下で7000ほどあった病院が5000強くらいにまで減ってしまっています。日本は人口がアメリカの半分以下であるにもかかわらず急性期病院が約7500ほどあると言われています。「情報操作」はある意味病院が生き残っていくための「必要悪」かもしれません。
*「急性期病院」とは、緊急度、重要度の高い病人を受け入れる治療体制を整えている病院。救急車を受け入れる病院などが当たる。
*「DPC制度」とは、診断群分類ごとに報酬が決まっている制度。この制度下では、不要な治療を重ねたり、例えば入院日数などが長引くほど利益が圧迫され長期間で赤字になることも。