人間誰でも食欲がない時はありますね。強いストレスを感じたときや風邪で熱を出したときなど。昔は熱が出て伏しているときなど、「無理にでも食べないと治らないよ」と食欲がないのに無理矢理食べさせられることが多かったようでした。

人間の体調不良時における「だるさ、痛み、発熱、下痢、咳、食欲不振」などは、いずれも自律神経が本来の働きを取り戻し、修復が行われて病気を治そうとする信号であるということを知る必要があるということです。

病気の時、良かれと思って無理矢理食べたり、すぐ薬でその症状を消そうとしたりすることが正解であるかのように伝わってきていました。すなわち人間のもつ治癒反応や防衛機能の働きを無視してきたわけです。

「たかが症状&されど症状」という2つの考えを持つことが重要です。しかしながら風潮としては「されど症状」が現代では情報としては多く報じられることで不安を煽ってしまうという本末転倒なことが起こっています。これからは「たかが」という考えも持つことが精神的なバランス構成の上では心理学的にも極めて重要なのです。

例えば「食欲不振」などは「たかが」と採っていい代表的な症状ではないでしょうか。その殆どは本人がわかる原因だからです。「悩み事」「二日酔い」「熱がある」などなど。たかが「食欲不振」ということです。原因がはっきりしている「食欲不振」レベルでは「たかが」くらいで十分でしょう。

それでは「されど」でみて行きましょう。食欲不振(低下)にどのような症状が並行して現れているか?です。

「されど」と捉える場合は、並行する症状を把握することが大事です。

食欲不振に加えて「疲れやすい 中高年女性に多い(60歳以上) 筋肉痛(首、肩、太もも) 手などに関節痛 微熱 寝汗 首の凝り 背部痛 各部位の関節痛 朝に手の強張りがある(モーニングスティフネス)」。更に血液検査で「赤血球減少 白血球・血小板増加 CRP高値 CK増加はない」と出たら、間違いなくリウマチ性多発筋痛症です。*多発性筋炎ではCKの増加があります。

「食欲不振 倦怠 むくみ 尿が泡立つ 息苦しい 貧血 一時的に視力低下(相当進行)」は
慢性腎臓病の可能性が極めて高いです。(初期には自覚症状がなく、なかなか症状が出ない)

「食欲不振 イライラ ぼんやり だるい 物忘れ 動悸 息切れ むくみ しびれ」の場合は
ビタミンB1欠乏症でしょう。

「食欲不振 嘔吐 心窩部(みぞおち辺り)痛 筋肉痛 腹痛 下痢 倦怠」
糖尿病性アシドーシスの可能性大で、血液が酸性に傾いている状態です。

「食欲不振 息苦しい 嘔吐 節々が痛い むくみ」
ループスという聞きなれない病気である確率が高く、40代までの若い女性に多いく、関節痛だけでなく心臓、腎臓など多くの臓器に問題があります。膠原病の一種で免疫反応が正常な細胞を攻撃するために起こる病気です。

尿毒症という末期腎不全状態では「食欲不振 だるい 全身のむくみ かゆみ 息切れ 吐き気」から「意識障害、痙攣」となってくるでしょう。

他にも「食欲不振」は結核や胃・十二指腸潰瘍につながるなど、「されど」は大事ですが、並行して現れる症状は必ず上記のようにそれぞれ特徴がありますから、冷静に判断することが大切です。