「医食同源」という言葉がありますが、いろんな解釈も含めてこれからの医食同源は「医学と栄養学の融合」と言えるでしょう。

この融合とは、前回のブログで記しました「薬を含め医学的治療は分子レベルの栄養学的データも駆使して治療する」ということです。

まず栄養素の役割を無視した新薬テストのイメージが次の通りです。

喘息の新薬テストを受けるグループがコントロールグループよりその期間中にたまたまビタミンAが明らかに豊富な食品を沢山食べていたとします。これからの医療は、この食状況を把握して、結果は薬が効く効かないに関わらずテストを受けたグループには明らかな結果が現れるという前提を持つ必要があるということです。その薬が承認を得て医療現場で使用されたときに、特にビタミンAが足りていない患者にこの薬がどこまで有効なのかという危惧が生まれます。

鬱の患者であれば体内のビタミンC濃度が健康時を標準とすると、標準時のおよそ30%以下の状態が続いていることは明らかで、正確に把握するには、ゲノムからみる必要がありますが、その患者のビタミンCの標準レベルを調べることが後の治療にもかなり助けになり得るのです。

医療はこれまで患者全てが栄養面で基本的に同じ状態で医師のもとを訪れているという前提で行われてきたのです。

つまり、治療において極めて非効率的なことをしてきているのです。

これからの医食同源の課題と方向性はここにあるのです。