またまたサプリメント論争が勃発。米国の医師らが医学誌にて「ビタミン、ミネラルなどのサプリメントには健康効果はなく十分な栄養をとっている人にはむしろ害になる可能性がある」という研究結果を発表。当然、健康食品業界は大反論!

この論文のタイトル「もう十分、ビタミンやミネラルのサプリメントにお金を浪費するのはやめよう」「サプリメントに頼らず食品から摂りなさい」と。この影響はすでにフィラデルフィア小児病院が院内の薬局でのサプリメントや健康食品類の販売を禁止したところまで及んでいるとのことです。事態は想像以上に深刻かもしれません!

健康食品は日本でもすでに1兆7千億のマーケットとなり、国民一人当たりの消費額では米国を上回っています。この発表は日本の健康食品業界にとっても、山門から喧嘩見る、では済まされず論争の発展度合いによっては死活問題にまで発展し得ます。

日本ではサプリメントはどちらかというと論より証拠で戦ってきたような経緯もありますが、ここにきて栄養素も科学的根拠を謳いだすまで競争レベルも向上し、法的整備も整ってきつつあります。

意外と非科学的な現象に関しては日本人よりも欧米人の方が好意的であり、論より証拠という面でも支持層が厚いのが米国という面も見逃せません。しかし残念ながら現在の日本の医療は80年代のアメリカを経験しているに過ぎないのです。多くは制度面ですが、それが医師のスキル向上までも足を引っ張っている状況なのです。

欧米の治療レベルは、栄養素の不足の違いで治療の仕方を変えたり薬の効き方が違うところを見抜いて治療する病院や医師が多いということです。つまり欧米では薬を含め医学的治療は分子レベルの栄養学的なデータも駆使して治療するという、日本での医学的治療の欠点(私に言わせれば盲点)がカバーされているのです。

つまり、医学(薬)と栄養素(サプリメント)を同じ土俵で論議するのでなく、それぞれの土俵で役割を明確にして融合させることが結局は患者のため、予防医学の発展に寄与するのではないかということです。サプリメントもその目的や存在価値をより明確にするべき時期にきていることを考えるいい機会とみていいのではないでしょうか。

なぜ、同じ土俵に立つようになったのか?それはサプリメントが科学的根拠を持つという進化を遂げたからと私は思います。