27年前に分子栄養学に出会ったときに、初めて目にしたビタミンCの臨床レポート。

そこには、当時、米コロラド大学「ガンとビタミン研究所」所長、「国際ガン・栄養・ビタミン学会」会長であったプラサド博士の臨床内容なども多く記されていました。

かのシュバイツアーが天才と賞賛したゲルソンが20世紀前半に始めたゲルソン病院でのこと。

「貴女のガンは2ヶ月の治療では消えなかった。しかし、もう危険なものではないから心配いらない」

その女性は帰国後どうも段々ガンが大きくなっている気がした。だが、不思議なことに体は若返って前より元気になっていくし、前にあった他の病気も治ってしまったガンが大きくなるなら体も悪くなるはずなのに不思議で仕方なかった。だが、ガンは邪魔だから手術で取ることにした。そして取ってみたら面白いことがわかった。

ピンポン球ほどのガンの塊りの中を割ると確かに中にがん細胞は生きていた。しかし、その周辺ががっちりと防衛組織が取り囲み、ガンはがんじがらめで外へ出られなくなっていた。そして少しずつ大きくなっていたのは実は周辺の防衛組織の方であったのです。

このガンとの平和共存に必要な防衛組織の強化にこそコラーゲンが必要であったのです。そしてコラーゲンなどの結合組織を強化するのにビタミンCが不可欠であったと記されていた記憶があります。

当時、私はこの内容を見て、おとぎ話の世界に入っていくような気持ちになったことを覚えています。

またプラサド博士は「ビタミンCとガンに関しては、一つの腫瘍の中にあるがん細胞は一つ一つ違う狂い方をしているため、他の点で狂っていてもビタミンCに関する点で狂っていないガン細胞には同じ効果を発揮できない。ベストな方法はゲルソン的な総合食事療法で肉体的条件を整えつつ、対ガン効果のわかっている栄養物質をビタミンCも含めて総合的に併用すること」と記しています。