あるガンの死亡率が高い県で中高生を対象にはじまった「がん予防授業」。授業内容は、ガンの発生の仕組み~医師による検査方法・治療法~ガン克服者・治療中の患者の体験談などその他ガンになった際の接し方などを話し合うというもの。
賛否両論があるのは当然のことでしょう。これは今後の大きな検討課題となることは必至で、特に恐怖心を抱かせない繊細な指導の仕方も問われてくる。
今回の授業の成果であるが、要するに、この授業によってどれだけのガンに対する理解が変化したか?ということだが、「ガンは怖いと思うか?」に対して、授業前は「怖い」と答えた生徒が約60%で授業後は約50%に減った。次に「ガンは治ると思うか?」に対して、授業前は「早く見つければ治る」と答えた生徒が約60%で授業後は約55%と逆に減った。しかし「適切な治療をすれば治る」と答えたのは授業前に比べて倍以上になった。
どんな内容の説明会であったかは具体的には分からないが、このアンケート結果からみて、早く見つけて早く治療すれば怖くないという内容であったとおおよその見当はつく。
私が言いたいのは、子供に対しての恐怖心がどうのこうのという賛否論でなく、医学的な治療方法しか植えつけず、体験者の話も医学的治療で助かった人や医学的に治療に前向きな患者さんを使って行ったことに、選択肢も広がらず、早期発見のデメリット(医学は早期発見のメリットしか表現しない)も知ること、すなわち多くの選択肢があることの説明があったのかということである。どうせやるならもっと視野の広がるもっとわかりやすい専門的なものになることを期待したいのです。私はこの企画に全面的に反対するわけではありません。回を重ねるごとにもっとより良いものにしていってもらいたいということです。
今の日本の子供たちに必要な教育は選択肢を増やす教育ではないでしょうか。3+5=8という答えを導き出すのでなく、答えが8になる計算をどれだけ導き出せるかである。たとえば-5+13=8も選択肢の一つである。病気や症状と人間の個体の個性も様々だからオーダメイドのごとく選択肢を増やし、選択肢を知ることは極めて重要なのです。
冷静に考えても、現時点での医学の治療レベルの話をしているわけだがら、今の医学レベルでこの授業は全く説得力がないということ。怖いか怖くないかのレベルで聞く子供だから通じたことであり、これから数年、ガンの発症率が下がるとしたら、検診率のアップ=分母のアップ=初期レベルの増加=代替医療選択の増加=死亡率低下ということになるのではないでしょうか?もちろん理想は医学のさらなる進歩による貢献度も上がることです。
先日、2012年に「日本で初めて乳がんの死亡率が低下した」という発表がありました。ある医師のコメントが「マンモグラフィーの普及率アップや新しい抗がん剤の効果がでた」と。欧米の専門家からみたら、日本人の医師みんながこんなレベルなのかと疑われてしまう。欧米ではガン死亡率が減り続けているが、欧米のこれまでの詳しいマンモグラフィーや抗がん剤と死亡率の低下の関係を記した資料を一度見てみることだ。そしてガン死亡率が減り続けている欧米の代替医療の市場規模を調べてぜひ驚いてほしい。